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「苦しみが彼の勇気をさらに大きくする」。ブラジルの人気ラップバンド『ハシオナイス MC's』が歌う「人生は戦いだ」の一節である。パレルモのカルヴァーリョ・オリヴェイラ・アマウリお気に入りの歌だ。おそらく、昨シーズン後半の彼の心の内を非常に良く表しているからだろう。
2006年12月23日、クリスマス休暇前の最後の試合、アマウリはゴール前でシエナのGKアレクサンダー・マニンガーと接触し、右ひざに大ケガを負った。負傷した直後はひざがぶらぶらの状態となり、関節がなくなってしまったような感覚すらあったという。医師の診断は、右足後部十字じん帯断裂。このケガにより、アマウリにとって“最高のシーズン”になるはずだった06−07シーズンは、怒りと失望に満ちた1年に変わってしまったのである。
手術後、アマウリを待っていたのは、8カ月にも及ぶ辛いリハビリの日々だった。いつ終わるとも知れない物理療法によるリハビリ……一時は、「もう2度とかつての自分には戻れないんじゃないか」という焦りが彼の心を支配したこともあったという。しかし、アマウリはその苦しい日々を乗り越えた。そして現在は、以前と変わらぬ豪快なプレーでパレルモのファンを再び喜ばせている。引き分けに終わった第3節ホームでのトリノ戦の後、アマウリは悔しさをにじませながらもファンに次のような言葉で感謝の意を示した。「パレルモのファンは最高だよ。家族同様、リハビリ中の僕を常に近くで支え続けてくれたのは彼らなんだ」
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