本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

逆転優勝を狙う君たちが頼りにできるものは?

T─ 日程かな。説明すると、後半戦のローマは、ユーヴェ、フィオレンティーナ、インテル、ミラン、ラツィオ(ローマ・ダービー)といった強豪とすべて早い段階で対戦する。第29節のダービーが終わった後の9試合では、ビッグクラブとの対戦が全くないんだ。もし、それまでに、首位インテルとの勝ち点差を4、5といったあたりに縮められたら……。その時は、逆転優勝のチャンスだって十分に出てくると思う。

今シーズン終了後にはEURO2008が行われる。欧州選手権の存在が、カンピオナートを戦う代表の選手たちに少なからず影響を及ぼすとは考えられないだろうか? 特にインテルとローマには、本大会出場が濃厚な選手が多数在籍しているし。

T─ オレ自身の経験から言わせてもらうと、その影響は全くないはずだ。オレは、これまで2度のワールドカップと2度の欧州選手権に出場している。でも、その直前のシーズンで、国際大会のことを考えてプレーしたことなんて一度もなかった。シーズン中、何か重要なタイトルを目指して戦っているのに、その後の大会のことを考える余裕なんてないよ。もっとも、今のオレはもう代表を引退した身だ。そういう心配をすること自体がナンセンスだけどね。

ビッグタイトルを取るためには、フロントの協力が不可欠なことがサッカー界の常識だ。そういう点で、今のローマのフロントは、君たちを良くサポートしているんだろうか?

T─ お金の問題だけを言えば、素直に「イエス」とは言えない。経済的な面では、インテルのほうが恵まれた環境にあるだろう。インテルのマッシモ・モラッティ会長は、ここ数年、常に多くの資金を用意し、指揮官が望む選手を次々とインテルに連れてきているんだからな。一方のローマは、スクデット獲得直後の01年に受けた経済危機を脱し、ようやく経営が軌道に乗り始めたところ。現在のフロントは、知恵を絞って、何とか上位で戦えるチームを作り出している状態なんだ。ただし、チームを強化するのは、お金の力だけじゃない。それを証明している点で、オレはローマのフロント陣のやり方をすごく高く評価しているよ。

インテルを倒すための君の“秘策”は?

T─ 秘策なんてないよ。オレたちは正々堂々と彼らを倒すつもりでいる。今のローマには、それを可能にするだけの力があると思っているしね。チーム状態は、昨シーズンよりも格段に良くなっている。今のローマには、「どんなチームと戦っても互角の勝負ができる」という自負がある。インテルとだって張り合っていけるはずさ。そして、もし正々堂々と戦った結果、インテルにスクデットを譲るようなことになっても、オレたちは一向に構わない。その時には、心からの祝福の拍手を彼らに送るつもりだよ。

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