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ローマについて話そうか。君にとって、ローマは何を意味するのだろうか? T─ オレにとってローマはすべてさ。ここで快適にプレーさせてもらっている。ジャッロロッソを選択してここに来た時、この町が自分を歓迎してくれていると感じた。おかげでチームにもすぐに馴染むことができたよ。このチームはオレにとって地上の楽園だ。働く場所であると同時に、夢を見る場所でもある。そう、ここでなら大きな夢を抱くことができるんだ。 “ローマのカピターノ”について聞きたい。ロッカールームでのトッティはどんな人? T─ カンピオーネであると同時に、努力を怠らない真面目な男であり、すごくシンプルな人間でもある。ジョークを言うのが好きで、ウィットに富んだ会話を好む男だ。オレにとって、トッティは単なるチームメートじゃない。正真正銘の友人さ。彼はいつもそばにいてくれるんだ。 「タッデイはもう完全なローマ人だ」と言う声もあるんだけど、これについてはどう思う? T─ オレがローマ人か……。そう言われたらうれしいね。オレはローマの町に魅せられているし、ローマ弁もほとんど分かるようになった。ローマ生まれのチームメートや友達の言葉を聞いて覚えたんだ。 カンピオナートとチャンピオンズリーグ、ローマはどちらに向いているチームなのかな? T─ チームの特性を見る限り、カンピオナート向きのチームと言えるだろうね。ヨーロッパで戦うには、まだ経験が不足していると思う。オレも含めて、ローマの選手の多くはチャンピオンズリーグでの経験が少ない。もちろん、スクデットを獲得するためには、かなり努力しなければならないことは分かっているつもりだ。欠点があれば、すぐに修正しなければならない。ただ、オレ自身、今のローマならスクデット獲得は可能だと確信している。 チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦、ローマはレアル・マドリーと対戦することになった。最悪の抽選結果とも言える。 T─ 決勝トーナメントに入った段階で、楽な対戦相手なんか存在しない。今ここで言えることはただ一つ。「ローマをなめると痛い目に遭うぜ!」ってことさ。昨シーズン、オレたちは優勝候補の一角に挙げられていたリヨンと対戦した。彼らはオレたちをなめてかかってきたんだ。「ローマになんか負けるわけがない」とでも思っていたんだろう。でも、結果はご覧のとおり、オレたちがリヨンに圧勝した。「試合はやってみないと分からない」ってことを証明したんだ。今回もみんな、「レアル・マドリーが断然有利」と見ているようだけど、オレたちにとってはむしろ好都合さ。プレッシャーを感じることなく、自分たちのサッカーを思う存分やるつもりだ。 ![]() それでも、君の現実的な目標はあくまでもスクデットなんだよね? T─ 今、それを口に出しては言いたくない。夢は口にすると叶わないって言うから。オレは迷信深いほうでね。ただ、近い将来、神がオレたちに大きな喜びをプレゼントしてくれるという予感がしているんだ。 君はローマに永遠の愛を誓えるかい? T─ 永遠の愛というのはちょっと難しいと思う。この先の人生に何が起こるかは予測できない。何十年も続いた結婚生活が、ある日突然崩壊することもある。ただ、オレはローマとの結婚生活をできるだけ長く続けたいと思っているよ。 ローマと北のビッグクラブとの間に力の差を感じる? T─ 特に感じていない。ローマはどのビッグクラブとも対等にやっていくだけの力がある。頭の良い監督がいるし、選手層も質量ともに優れているからね。昨シーズンはインテルとの間に力の差があったけど、それも今シーズンはずいぶん縮まったと思う。確かに、北のビッグクラブにはカンピオーネが溢れている。でも、今のローマなら決して見劣りしないはずさ。 最近はマンシーニへの批判が尽きないようだ。テクニックはあるが、好不調の波が大きすぎるということで批判されている。
T─ マンシーニはオレの友達であり、常に一緒にいる仲間だ。彼が批判されるのは良い気分じゃない。マンシーニはプロ意識の高い選手だ。練習はしっかりやるし、ピッチ上では常にベストを尽くしている。ゲームでの好不調はやむを得ない。誰も好き好んでミスするわけじゃないからね。マンシーニは、オレの目にはローマでプレーするに相応しい選手に映っている。この数年間、彼はその高い能力をピッチ上で示してきた。今はいろいろな噂が流れているけど、すべてが良い方向で収まり、彼が今後もローマの一員としてプレーしてくれることを願っているよ。 今のローマにはポストプレーを得意とする重量級のセンターフォワードが必要だと言われているけど、君はどう思う? T─ オレたちにはすでにヴュチニッチがいる。今シーズン、彼は与えられたチャンスをモノにした。出場機会を与えられたゲームで、周囲が納得するようなプレーをしてみせた。ヴュチニッチはセンターフォワードとして最高のプレーをしていると思うよ。 戦術やシステムを変えたほうがいいという意見もある。 T─ オレはこのシステムでいいと思っている。今まですごく良いサッカーをしてきたし、大きな勝利も手にした。このやり方で、オレたちはミラノの地で2度もスクデットを手にしたんだ。 スクデット? T─ 優勝ってことだよ。コッパイタリアやイタリアスーパーカップも、スクデットに引けを取らないくらい重要な大会だってことさ。決勝には常にミランやインテルのような強豪が進出してくるし、しかもベストメンバーでゲームに臨んでくる。すべてのクラブが重要視している大会だ。これを“真のタイトル”と言わないのはおかしいよ。オレが勝利の瞬間に小躍りして喜んでいる姿を見た人は、このタイトルがオレにとってどれだけ重要なものだったかを理解してくれたと思っている。 |
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