本誌記事 WebCALCiO 2002
サブタイトル

今のところ、ローマがスクデット争いから脱落する気配はないようだ。

カッセッティ(以下C)─ 脱落だなんて、そんなことあるはずがない。最後の最後まで、熾烈な争いが続くだろう。今のローマには最後までスクデット争いをするだけの力があるはずだからね。

そして、ついにインテルは苦しみ始めている。

C─ そう、ここに来て明らかに調子を崩している。僕らにチャンスがやって来たということだろう。これからの対戦相手を見る限り、インテルのほうがずっと厳しいはず。上位争いをしているチームとの対戦が多いからね。もっとも、ローマも油断はできない。特に、残留争いの渦中にあるチームは、とんでもない力を発揮することがあるからね。セリエAでは、何度となく土壇場での逆転劇が演じられてきた。最後の最後まで何が起こるか分からないんだ。僕らも、優勝のチャンスがある限り、全力を尽くして戦い続けるつもりでいるよ。

ローマ・ダービーでの敗戦は痛かった?

C─ 確かに、すごく悔しい思いをしたよ。ローマ・ダービーはカンピオナートとは全くの別物ということさ。誰もがローマ有利と考えていただろう? ところが結果は逆だった。一つ言えることは、ローマとラツィオの間には、カンピオナートの順位ほどの差はないということさ。ローマ・ダービーは、すごく微妙なことで勝敗が決まる。例えば、PKを取られるかどうか、レフェリーの微妙な判定一つでどうにでもなってしまうのさ。

最近のゲームを見る限り、イタリア人レフェリーのレベルが上がっているようには思えないけど、君はどう思う?

C─ どう考えても、ローマに不利な判定が多いように思う。不正な判定があるとは思っていない。ただ、特定のチームに不利になる誤審があまりにも続くと、考えさせられるよ。

ある意味、ラツィオ戦での敗戦は、君たちだけの責任ではなかったような印象だ。だから、スタンドを埋めたロマニスタは君たちを責めなかった。

C─ そうだね。ロマニスタは自分たちが成熟したファンであることを示したんだ。彼らは僕ら選手に信頼を寄せてくれた。そして、僕らがピッチを去る時、拍手までしてくれたんだ。それだけじゃない。ダービーの2日後、多くのファンがトリゴリアの練習場に来て、スクデット獲得へ勇気づけてくれたんだ。

今シーズンのローマは、カンピオナートでも鮮やかなサッカーを展開しているけど、本質的にはチャンピオンズリーグのような一発勝負に向いているチームだと言う人もいる。君はどう思っている?

C─ 僕も同感だよ。国際舞台でのほうが、僕らのテクニックというか、高いクオリティをフルに発揮できるような気がしている。カンピオナートは長期間の集中力を必要とする。これは相当難しいんだ。その点、ヨーロッパの戦いでは、テクニックの高さが勝負のカギとなる。ローマのように早いリズムの中で高いテクニックを発揮するチームこそが、好成績を収めることができると思っているよ。

それでは、チャンピオンズリーグで見た中で、最も勇敢な選手は?

C─ 勇敢な選手と言えば、頼りになるチームメート、デ・ロッシが一番だろう。その後に続くのが、ジェラードとファブレガス。みんなMFの選手だよね。他には、フェルナンド・トーレス、クリスチアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニーと言ったFWも挙げておきたい。

君自身、ローマでレギュラーポジションを手にしたと思っている?

C─ レギュラーかどうかは分からない。ただ、確実なことは、どのポジションでもプレーできるようになったことさ。右でも左でも、センターでもプレーできるようになった。最も大事なことはチームに貢献すること。登録されている選手は全員がレギュラーであるという意識を持ってプレーすべきだと思っている。

ポジション争いは熾烈だろう?

C─ 熾烈なポジション争いがチーム力をアップさせるのさ。

今シーズンの君は、スーパーサブのような使われ方をしているけど、君自身が一番馴染んでいるポジションはどこなの?

C─ 友達と楽しんでサッカーをやる時は、必ずセンターフォワードをやるんだけどね(笑)。実際のピッチでは、これまでほとんどすべてのポジションをこなしてきた。デリオ・ロッシ監督からは中盤の右サイドで守備的な役割を与えられたんだけど、本当は嫌だったんだ。あくまで、高い位置でのサイドMFとしてプレーしたかったからさ。その後、ゼマンは僕をディフェンスラインに据えた。ただ、個人的には中盤でプレーしたいんだ。そう、3MFの右サイドというのが理想だね。ヴェローナの時は、そのポジションでプレーさせてもらった。マレザーニが監督の時も、そして、再び監督がゼマンになった時も、サイドMFのポジションでプレーさせてもらった。

これまで多くの監督の下でプレーしているよね。

C─ ペロッティは僕をセリエAでデビューさせてくれた。僕のサッカー人生における歴史的な瞬間だよ。マレザーニは戦術面で最高の監督だった。ゼマンは僕にトレーニングと規律がいかに重要なのかを教えくれた。デリオ・ロッシは僕に精神力の重要性を教えてくれた。そして、スパッレッティは、僕がセリエAでもやっていくためのラストパスをくれたような気がしている。

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