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| 実際、ここのところ君の噂を耳にすることがあまりなかったんだけど……。 コンテ(以下C) ―― ここレッチェーゼ(プーリア州にあるコンテの故郷)で、別のトレーニングメニューをこなしてたんだ。5月30日に僕が手術をしたことは、知ってるだろ? 膝の手術だったよね。 C ―― そう、右膝のね。この4年間、僕はほとんど左足一本でプレーしていたんだ。右膝の炎症がずっと治らなくてね。それで、このオフ、思い切って手術をすることにしたんだよ。まだ4、5年は、ちゃんと両足でプレーしたいから(笑)。まだまだ成長したいしね。 復帰は、いつ頃になりそうなの? C ―― 9月には、なんとかプレーできる状態になると思うよ。 それは、どのチームでだろうか? C ―― 僕はユヴェントスと2002年まで契約してるし、ユーヴェを一番身近なチームだと感じているよ。 ユヴェントスのほうはどうだろう? 君を身近に感じてるのかな? C ―― それは、わからないけど……。 でも、僕にとっては喜ばしいとは言えないシグナルを感じているよ。わかるだろ? 本当は、契約を更新するはずだったのに……。クラブからは、何の音沙汰もないんだ。 1年前のティフォージの激励の横断幕を覚えている? C ―― うん、覚えているよ。愛情を感じる横断幕だったなあ。ただ、事態はあの時から 何も変わってないんだ。契約が更新される気配すらないんだよ。
それは、お金の問題かな? C ―― 僕の夢は、ユーヴェの選手として現役を引退することなんだよ。クラブ側からも、そうしてほしいとずっと言われていたんだけどな。まぁ、夢は夢だからいつか醒める時がくるんだろうけど。 最後にプレーしたのはいつだったっけ? C ―― 昨シーズン、5月のローマ戦だよ。 ああ、例の「ナカタ・デー」か……。まさにあれは“パールハーバー”だったね。 C ―― あの引き分けは、本当に痛かった。ここで、シーズン途中での外人枠撤廃問題をもう一度蒸しかえす気はないけどね。僕らもよく戦ったと思う。でも、ローマがそれ以上に強かったということさ。ローマには心から「おめでとう」と言いたい。 ここ3シーズン、ユーヴェはどうしても勝てないね。なぜだろうか? C ―― スクデットは獲れなかったけど、この2シーズンは連続して勝ち点70を越えてるんだ。よくやったと言えるんじゃないかな。ただ僕ら以上に“よくやった”チームがあった、ということだけさ。 本当に、それだけ? C ―― 僕らも、カンピオナートの主役だっただろう。ただ、あと一歩及ばなかっただけなんだ。 アンチェロッティが解任されたのは残念だっただろう? C ―― それはクラブが決めることだからね。 もし会社がチーム全員クビだと言ったら、そうするしかないだろう。 ただ、アンチェロッティは残留でもよかったんじゃない? C ―― そうだね。彼はよく頑張ったよ。カルロ(アンチェロッティ)は監督としても優秀だし、人間としてもいい人だよ。両方を持ち併わせている監督は少ないからね。 それは、誰かへの“あてつけ”かい? C ―― 全くそんなことないよ。 アントニオ、君は“孤高の男”というイメージがあるけど? C ―― これは僕の喜びでもあり、誇りでもあるんだけど、チームが負けたり機能しない時、僕はいつもすべて自分の責任にしてきたつもりだ。キャプテンとはそういうものだと思ってるからね。チームが最高に機能した時は、僕以外の誰かが試合後の記者会見に呼ばれるんだ。例えば、決勝ゴールを決めた選手がね。でも、それでいいと思っているさ。 それで、今はどうなんだい? うまく機能しそうかな? C ―― 今シーズン、ビッグチームはどこもいい補強ができたんじゃないかな。 ユーヴェはどう? C ―― そう、ユーヴェはF1で言えば、まさにフェラーリみたいなチームになったと思っているよ。 ただ、ヴィエリはやっぱり必要だったんじゃない? C ―― そうだね。彼は、さしずめフェラーリのシューマッハみたいな選手だからね。僕の言いたいことがわかるだろう? ジダンについては? C ―― あの移籍で、両チームともいい“商売”をしたなって思ったよ。それに、ユーヴェはすぐに彼の代わりを見つけられると思う。というか、もう見つけてるかな。ネドヴェドだよ。 この夏、彼の獲得が一番大きかったと。 C ―― うん、そうだろうね。 じゃあ、カルチョメルカートでの失敗例を挙げるとしたら? C ―― ラツィオだよ。ネドヴェドを放出しちゃダメだよ。 ピッポ・インザーギについては? C ―― すごく残念だね。長いこと一緒にプレーした選手が移籍するのは、やっぱり寂しいよ。ビリンデッリに関しても同じことが言える。 「ユーヴェは、アンチェロッティの時より、リッピになってからのほうが気前よく選手を獲るようになった」なんて言われてるけど。 C ―― うーん、アンチェロッティの時だって、いい選手はいっぱいいたよ。ただ、お金を積みさえすればスクデットが獲れるわけじゃないからね。 ここ数年のインテルを見れば、一目瞭然だよね。 C ―― でも、今年はインテルもなかなか理にかなったチーム作りをしてるよね。 クーペルを監督に据えて、チームの意識改革が進んでいるような気がするな。 ローマは、カッサーノを、ミランはルイ・コスタをそれぞれ新たに獲得した。一方、ユーヴェはジダンを失ったわけだけど、トータルするとどういうことになるだろう? C ―― メルカートで一番うまくやったのは間違いなくミランだよ。ルイ・コスタは真のカンピオーネだからね。カッサーノはまず、ビッグチームでも通用するということを立証しなくてはならない。あれだけカンピオーネが多いチームだから、容易じゃないよ。 ユーヴェは? C ―― 僕らかい? 手強い相手ばかりだけど、ポールポジションはやっぱり僕らなんじゃないかな。
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