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| 文●マッテオ・ダッラ・ヴィーテ text by Matteo DALLA VITE 写真●グエリン・スポルティーヴォ photo by GUERIN SPORTIVO 彼はシーズン前、我々にこう言っていた。 「『状況が変わった』と言われない限り、僕は常に自分がユーヴェのキャプテンだと思っている。ただ、今はその思いがぐらつき始めている。クラブからは何の音沙汰もないんだよ。ひょっとして、この“沈黙”は、悪いサイン、つまりユーヴェとの関係が消滅する前兆じゃないのかと思い始めているんだ」 アントニオ・コンテ。名門ユヴェントスで“影ながらチームを支えてきたファイター”は、この10年間、チームリーダーとしてユーヴェを引っ張ってきた。その彼も、7月31日で32歳になった。10年間ユーヴェの主力として戦ってきたコンテだが、彼の名が新聞の移籍候補者リストに現れたことは今まで一度もなかった。だが、今年は少し様子が違うようだ。 「確かに、今まで放出リストに載ったことはほとんどなかったよ。いや、別に妬んだり怒ったりしてるわけじゃないよ。ただ、『そうなのかな』って思っただけだよ。僕は、今まですべてを自分で勝ち獲ってきた。自分のポジションを守るために競争もしてきた。実は去年、何度か僕の名前が移籍リストに載っていたんだ。その時だって、同じようにやってきたさ。これからだって、ずっとその姿勢を貫くだけだよ。だって、僕がこれまで手にしてきたものは、誰かから貰ったものじゃない。僕自身が、僕自身の手で掴み獲ってきたものなんだ」 |
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