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| まずは、お互いに挨拶からということで。 フィリッポ・インザーギ(以下ピッポ) ―― というか、僕とルイは個人的には知り合いなんだよ。試合の後、ユニフォームを交換したことも何回かあったしね。とにかく、今シーズン、シェヴァ(シェフチェンコ)やルイと一緒にプレーできるなんて夢のようだよ。トッティもそうだけど、ルイは僕たちFWのゴールをいとも簡単に演出してくれるプレーヤーだからね。えっ、ジダンのことをもう忘れちゃったのかって? ジダンとルイは、全然違うタイプだよ。ジダンは、ボールを長くキープするタイプだけど、ルイはより早くスルーパスを出してくれるタイプだから。 ルイ・コスタ(以下ルイ) ―― (ピッポを見ながら)なぁピッポ、まさか94年モンペリエでのU−21ヨーロッパ選手権のこと忘れてないだろうな? あの時は、僕らから優勝を横取りしていったくせに……。僕はあの時のことを今でもよく覚えているよ(笑)。まぁ、それはさておき、ピッポのことはいつも「敵ながらあっぱれ」って思っていたんだ。ここ数年で最も多くのゴールを挙げたストライカーだからね。今シーズンは、僕と彼とシェヴァの3人が一緒にプレーするんだぜ。きっといいプレーができるさ。それは絶対だよ。 絶対か……。 ところで、2人とも前のチームから「逃げてきた」って感じなのかな? ピッポ ―― 全然そんなことないよ。ユヴェントスとはまだ契約が残っていたし、ちょっと前まで、チームは僕に長期の契約を打診してきてたんだよ。ただ……、結局2つの理由でユーヴェを離れることにしたんだ。1つはミランからオファーがあったってこと。これは、僕にとってすごく名誉なことだったから。もう1つは、ユーヴェの中で「なにかが変わったな」って感じたことさ。それで、多分、僕も変わるべきだと思ったわけ。 ルイ ―― 僕は、当然フィレンツェに帰ってくるもんだと思って、バカンスに出かけていたくらいなんだ。なにせ、出発前日にチームに呼ばれて契約を更新したばかりだったんだから。「僕にとって“最後の契約更新”になるのかなぁ」、なんて考えながらね。とにかく、絶対フィオレンティーナに残るだろうって思っていた……。事態が突然違う方向に向かったのはそれからさ。ただ、今回の移籍の時に、すごくショックだったことがあったんだ。そう、僕を売らなければフィオレンティーナが倒産してしまうかもしれないということを、クラブからではなく新聞で知ったんだよ。
君たちはそれぞれ、ユヴェントスとフィオレンティーナというチームから何を得て、そして何を与えたと思う? ピッポ ―― ユーヴェは、僕に本当に信じられないような躍進の時をくれたんだ。イタリア代表に選ばれたのも、知名度が上がったのも、スクデットが獲れたのも、みんなユーヴェでプレーできたからだった。ただ、僕もユーヴェというチームに僕のできる限りのことをしたつもりだよ。もしかしたら、僕ができる以上のことだったのかもしれない。つまり多くのゴールを挙げたってことさ。ヨーロッパカップ戦で通算27ゴール。これはあのベッテガと同じ記録だからね。結果的には、“フィフティー・フィフティー”ってところかな。ただ、僕がチームを去る時に感じたティフォージからの愛情は、決して忘れることができないものだよ。ユーヴェというチームは、これからも僕の一部であり続けるだろうね。 ルイ ―― フィレンツェで僕は常にプロ意識を持って振る舞ってきたつもりさ。チームのシンボルとしてね。確かにフィオレンティーナでは多くのタイトルが獲れたとは言えない。コッパイタリアは何度か獲れたけど……。でも、フィレンツェの町は、僕にいつも特別な愛情を注いでくれたんだ。 なるほど。 ところで、ミラニスタとしての最初の1週間は、どんな感じだった?
ルイ ―― 僕はすごく穏やかなものに感じたな。なにせ、その前はかなり混乱した状態だったから……。僕自身も、素晴らしいチームへの移籍が決まった喜びと、7年間も慣れ親しんだチームを離れなきゃならない寂しさとで、頭の中がゴチャゴチャになっていたんだ。だから、ミラノには、こっそりと入ってくる形になっちゃった。もちろん、すごく嬉しかったけど。ただ交渉が深夜過ぎまで続いて、ヘトヘトだったな。あと、ここでの人々の熱い気持ちに感動したね。フロントサイドも、監督も、ティフォージも、みんなが僕を望んでくれていた。僕だって彼らが大好きさ。だからきっと、僕らはこれからもうまくやっていけると思うんだ。 |
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