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君は、“偉大なパルマ”の最後の砦なんて言われているけど、それについては? C ―― 非常に残念だね。だって今のチームも十分に強いし、何より僕が来年移籍するなんてことが、まことしやかに言われているのが嫌なんだ。 でも、みんなそう思ってるよ。これでもし、テュラムやブッフォンに続いて君までがチームを離れることになったら……本当の降伏宣言になるだろうね。 C ―― 何言ってるのさ。そんなことないよ。
じゃあ、君はチームのこのリストラ策について、何も感じてないわけ? C ―― そりゃ、すごく嫌な思いをしているよ。確かに、今シーズンのスクデットは難しくなったと思う。(少し顔をしかめて)“今シーズン勝つのは難しい”――これは首脳陣も監督も聞きたくない言葉だろうけど、それが現実だろうね。 パルマの町を歩いていて、多くの人が君に「行かないで」って声をかけるんじゃない? C ―― たくさんの人がそう言ってくれるよ。ホントにありがたいことだよね。それに今シーズンのスタディオ・タルディーニでの開幕戦で、観衆がまるで僕を英雄のように拍手で迎えてくれたんだ。カルチョメルカートで「カンナヴァーロはどこへ行く?」なんて散々ゴチャゴチャやった後なのにね。ただ二度とあんなことは嫌だな。とにかく、あの拍手と僕への声援はうれしかったよ。 でもパルマには残らない? C ―― それは君たちマスコミが言っていることだろう。みんなそう言うけど、正直言って意味のないことだよ。だって僕は、パルマと5年契約を結んだばかりなんだからね。それに、移籍を決めるのは僕ら選手ではなくクラブだよ。 選手はいつもそう言うよね。「決めるのはクラブだ」って。 でも君たちが「ノー」と言えば、移籍しなくてもいいわけだろう? C ―― それはそうだよ。ただ僕が言ってるのは、決定は選手とクラブの両方で行われるということさ。ブッフォンの場合だって、最初はバルセローナが彼を欲しがっていたんだ。でも彼自身は行きたくなかった。それで、最終的にユーヴェへの移籍が決まったんだよ。一緒に話し合って決めるのが筋だし、必要不可欠なことだろう?でも、とにかくクラブの意向が僕らの意思よりも優位にあることに変わりはないよ。僕らの世界は、そういうものなんだ。 じゃあ、君がパルマに残る可能性は、何%くらいだと感じている? C ―― 現時点では200%だよ。 でも、今が移籍するチャンスだとも思うんだけど? C ―― 確かにこの夏、クラブ側が僕を売りに出すチャンスは何度もあった。僕がパルマを去るチャンスもね。チームメイトが次から次へとパルマから出ていくのを見て、首脳陣にこう尋ねたことがあるんだ。「いったい、何が起こっているんですか?僕はチームにとって何なんですか?」ってね。多くの主力選手が出ていき、僕だけが残る。その意味がわからなかったんだ。ただその後は、またお互いの信頼を取り戻したけどね。 移籍金が高すぎるということで、ローマのセンシ会長は君の獲得を断念した。そして君は結局、パルマと高額の年俸で契約を更新し、キャプテンとしてチームに残ることになった。「ファビオ・カンナヴァ−ロは金で動く人間じゃない」と? C ―― センシ会長とも代理人ともお金の話をしたことは一度もなかったよ。でもローマからの執拗なラブコールがあって、僕のパルマでの年俸が上がったことは事実さ。90億リラ(約5億円)というのは大金だよ。でも、僕がゴネてつり上げたわけじゃない。 でもローマは、君を必要としていたんだろう? C ―― とにかく、センシ会長はお金を湯水のように使う従来のやり方をやめたみたいだね。それがいいことなのか、悪いことなのか、僕にはわからないけど。移籍金の高騰については僕のせいじゃないし、僕よりもっと高い選手もたくさんいるだろう? ただ、今年ほど君が移籍に傾いた夏も今までになかったんじゃないかな? C ―― 確かに。でも、パルマに来た最初の年から移籍の話はいつもあったからね。それに結局、今年もここに残っちゃったわけだから。 多くの元チームメイトたちが「もうパルマのユニホームを着たくない」と言ってチームを去っていった。パルマに残ってプレーすることを決めた君にとっては、あまり気分の良いものじゃないだろう? C ―― 気分は良くないさ。ただ、彼らを売りに出すことを決めたのはクラブ側だからね。時々こんなことを思うんだ。もしパルマに、僕やルイ・コスタ、ブッフォン、テュラム、クレスポがいたら、「こんなチームは嫌だ」という人がいるのかなってね。もしいるとしたら、その人の顔を見てみたいよ。 |
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