ファンからの愛情は、
スクデットと同じくらい
貴重なものだよ

君は、怒りで我を失ったことはあるのかな?

R ―― あるよ。一度だけ。ラニエリが監督の時だったけどね。

それは、交代させられた時にかい?

R ―― そうだね。ひどく形式的な交代でね。その状況に腹を立てちゃったんだ。トリノでのユーヴェ戦だったけど。試合の途中で、ラニエリが交代を告げ、僕はいやいやピッチを出たんだ。でも、どうしても我慢できなくってさ。監督に“ファック・ユー”って怒鳴っちゃったんだよ。それもテレビカメラのまん前でだよ。後で後悔したよ。だから次の日に、ちゃんと記者会見を開いて、僕自身の行為を釈明し、謝罪したんだ。 

エジムンドとのことについては?

R ―― サッカーの素晴らしい素質に恵まれた元チームメイトだと考えてるけど……。

人間としては?

R ―― 確かに、僕らの関係が良好だったことは一度もなかったね。僕らというのは、つ まり……チーム全体のことなんだけど。

実際はどういうことになってたの?

R ―― つまり、仲違いは彼とチーム全員とのものだったんだ。僕がチームを代表して彼とやり合うことになったんだよ。チームの雰囲気が乱れるのが嫌だったから、他のチームメイトより明確な態度をとっただけ。そしたら僕だけが目立っちゃって……。それで、みんな僕とエジムンド2人だけのケンカだと思っちゃったんだ。

あの時は、ファンから君に対しての反発も大きかったよね。

R ―― 基本的に僕は、ファンからの喝采もブーイングも両方、耳を傾けるようにしているよ。彼らには、彼らの言い分があるだろうし、それが正しい場合もあるからね。ただ、あの時、彼らの一部は、明らかにやりすぎだったよね。僕の大切な家族まで苦しめたんだから。

君の家にまで行ったってこと?

R ―― 小さなグループだったんだけど、いまだに、誰なのかは特定できないんだ。まぁそれを知ろうとしたこともなかったけどね。恐らく、今は僕に喝采を送ってる人たちの中にいる誰かなんだろうけど。

過去にフィレンツェから逃げ出したいと思ったことは?

R ―― 何度もあるよ。

ここ数年、他チームからのオファーもかなり あったでしょ?

R ―― たくさんあったよ。ありがたいことにね。

どういう意味で“ありがたい”の?

R ―― 誘ってくれたチームに敬意を表したいだけだよ。

ただ君は、つい最近、500人が集まった君のファンクラブのパーティーで「フィレンツェからは出て行かない」って言ってたよね。

R ―― うん。ただ僕が言ったのは、できるだけ長くみんなとここにいたいって意味さ。 フィオレンティーナとは2004年まで契約があるわけだし。この町で僕が感じているファンからの愛情は、スクデットと同じくらい貴重なものだよ。故郷から3000キロも離れたところでティフォージが、僕のために僕のテーマ「ポルトゲーゼ(ポルトガル人)」(原曲はサンタナのもの)を大合唱してくれるんだよ。喜びで体が震えるよ。
3 / 5