この10月30日、40歳の誕生日を迎えたディエゴ・マラドーナ。
現役時代と見まごうほどに醜く太ったとはいえ、彼独特の弁舌はいまだ健在である。
カリブ海に浮かぶ小さな島で行われたこのインタビューでも、 ローマ法王に噛みつき、
マフィアとの付き合いを隠そうとせず、 98年W杯決勝を出来レースだと非難し、
ドーピング検査はでっちあげだとうそぶくのである。まさに言いたい放題。
しかし、だからこそ、我々はマラドーナが、まだ”生きている“ことを実感するのだ。
もし、彼が吠えることをやめ、行儀よく従順な男になってしまったら、
その時、マラドーナは過去の人、伝説の人になったことを意味する。
まだ、ディエゴ・マラドーナは伝説じゃない。我々と同じ時代を戦いながら、
懸命に生き抜こうとしている40歳の堂々たる”現役“なのである。

文●アンジェロ・ロッシ text by Angelo Rossi
写真●高橋裕、WWP photo by Hiroshii TAKAHASHI/WWP
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