| |
![]() |
![]() |
| 左足からのキックでこの男に対抗できるものはいない。 インテルは1997年夏、80億リラを投じて ナシオナル・デ・モンテビデオから、黄金の左足を獲得した。 アルバロ・レコーバ、愛称“チーノ(中国人の意)”。 現在、彼の市場価格は600億リラ(約30億円)まではね上がったと言われる。 インテルとの契約は2001年6月で終了するが、 ミラン、ユーヴェ、バルセローナなど 名だたるビッグクラブがレコーバ獲得に乗り出している。
レコーバは“ポケモン”だ。そう、完全なる世界を構築するモラッティ・コレクションのポケットモンスターなのだ。しかし、このサッカー版ポケモンではひとり遊びはできない。 「昔から、やんちゃな性格だったよ。 ある時、家族みんなでバーベキューをすることになったんだ。家の庭で親戚たちも大勢集まって、もちろんみんな笑顔でハッピーって感じでね。当時5歳だった僕は、タバコをプカプカやりながら喋っているおじいちゃんの側にいたんだけど、タバコを根本まで吸ったおじいちゃんは、何を思ったのかまだ火がついている吸殻を、僕がいるほうに向かってポイッて捨てたんだ。そのタバコは、僕のTシャツに当たって下に落ちたんだけど、まだ火がついていたんだよ。頭にきた僕は、次の“攻撃”が来る前に先手を打つことにしたんだ。真っ赤な火種が残ったそのタバコを拾って、気づかれないようにおじいちゃんのズボンの後ろポケットに入れてやったんだ。10秒後、おじいちゃんのお尻から火の手が……。もしバレてたら、きっとこっぴどい目に遭わされただろうけどね(笑)」 ひどいイタズラっ子だね、と言うと、「昔の話だよ」とレコーバ。プラダのポーチを持ち、トレーニング用のバッグには精巧な十字架を忍ばせる24歳。 「もう、今は違うよ。なぜなら、ようやく人生についていろいろなことがわかってきたからね。小さなことに腹を立てるのは良くないことだし、何より体に良くないってことがわかってきたんだ。家族(生後4カ月の娘ナターリエ)がいると、昨日は凄くイライラしていたことなんかも、今日には大した問題じゃなくなっているんだ」 |
| 1 / 4 |