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宿敵・ユーヴェを倒してタイトル獲得ウ クライナから戻ってきた僕らは、ナポリでのモレッティ・トーナメントに参加した。その後、僕はセレソンのフレンドリーマッチでプレーするためにインテルを離れた。その間、チームはスウェーデンでキャンプをしていて、僕がイタリアに戻った時には、インテルはイタリアスーパーカップに向けた臨戦態勢に入っていた。スーパーカップはビッグタイトルじゃないけど、それでも公式タイトルには変わりない。スクデットを取ったユーヴェを、タイトルを賭けた試合で負かしてやりたいって気持ちもあった。勝利により飢えていたのは僕らだったと思うよ。試合前日の練習なんか、ものすごく入念にやったからね。そして、僕らはモチベーションを高めて試合当日を迎えたんだ。
スーパーカップは厳しいゲームになった。雨の影響で、ピッチもかなり重い状態になっていたしね。キックオフ直後、僕のゴールが決まったんだけど、これは取り消されてしまった。シュートの前に僕がカンナヴァーロにファウルしたって判定なんだけど、あれには今でも納得できないな。それからは一進一退の攻防が続いた。終盤には両チームの選手がかなり熱くなるシーンもあった。そして、延長前半、ベロンがゴールを決めて、インテルがタイトルを手にしたんだ。 ちなみに、ベロンにラストパスをフィードしたのは僕だよ。最近の僕は、ゴールよりもアシストが得意になっているような気もするんだよね。レーガのガッリアーニ会長から優勝カップを渡された瞬間は最高の気分だった。インテリスタも大喜びしていて……インテルのティフォージがあんなに喜んだのには理由がある。ガッリアーニが宿敵ミランの副会長だからさ。ミランの副会長がインテルに優勝カップを手渡すなんて、インテリスタの目にはこの上なく痛快な光景だったんだろうな。 ウクライナのブラジル人
チ ャンピオンズリーグ予備予選の相手はシャフタール・ドネツク。インテルのコンディションは、100パーセントとは言えないまでもかなりのところまで仕上がっていた。でも、試合が始まる前には少し不安もあったよ。ウクライナの国内リーグは1カ月前から始まっていて、彼らが体力面で上回っていることは明らかだったからね。ただし、アウェーでの第1戦が始まった時点で、そんな不安は吹き飛んだ。僕らは完全にゲームを支配して完勝を収めたんだ。コンディションは明らかに相手のほうが上だった。それでも、戦術面ではインテルが完全に上回っていて、ゲームをうまくコントロールすることができたんだ。僕らは後半に2点を挙げて、ゲームをモノにした。1点目は、僕のパスにマーティンスが反応したもの。2点目は終了間際、ゼ・マリアの素晴らしいクロスを僕が押し込んだものだった。アウェーの試合だっただけに、あの勝利は大きかった。あれで、僕らの予備予選突破はほぼ確実になったんだからね。
シャフタールのスタジアムは小さかったけれど、ファンの熱狂はすごかったよ。チームカラーのオレンジの旗はスタンドの至るところで振られていたし、観客は声を枯らしてシャフタールに声援を送り続けていた。シャフタールではブラジル人選手も何人かプレーしていた。マトゥザレムはセリエAでプレーしていたから、みんなも知っているんじゃないかな? 試合後には、ウクライナ在住のブラジル人が僕のためにパーティーを開いてくれた。故郷から遠く離れた地で、ブラジルを感じるなんて、本当にうれしくなる。ブラジル人は世界中にいるけど、いつだって陽気でクレイジーな人ばかりさ。 その2週間後に行われた第2戦は変な試合だった。僕らはチャンピオンズリーグのホーム4試合を無観客で行わなければならない。その最初の試合だったんだ。空っぽのスタンドの前でプレーしていると、何だか悲しい気分になってきたよ。サッカーをしてるんじゃないような、不思議な感じだった。試合は引き分けに終わり、予選突破は果たしたんだけど、できることなら無観客試合は勘弁してもらいたいっていうのが本音だね。 |
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