パレルモでの悪夢の90分間
イ ンテルに戻って2日間練習した後、次のゲームが行われるパレルモへと向かった。18時からのナイトゲームは、最悪なものになってしまった。僕らにはまだ移動の疲れが残っていたんだ。メンバーのほとんどが代表の試合に出ていたからね。パレルモが良いサッカーをしたのも確かだ。コリーニの完璧なFKで先制された後、テルリッツィ、マキンワのゴールで点差を広げられてしまった。インテルは終盤にクルースのゴールで1点差まで詰め寄ったけれど、それが限界だった。僕らは負けてしまったけど、あの試合は良い教訓だったと考えるようにしている。どんな状況でも集中を切らしてはいけないということが改めて分かったからね。セリエAでは、どんな小さなチームでも僕らを窮地に陥れる力を持っているんだ。
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| チャンピオンズリーグの初戦、アルトメディア戦でのアドリアーノ。クルースの得点をアシストし、勝利に貢献した |
教訓の成果はすぐに出た。その後すぐに行われたチャンピオンズリーグ初戦、アウェーでのアルトメディア戦で、僕らは1−0での勝利を収めたんだ。決勝点は、クルースが決めたものだったけど、アシストはまたも僕だったんだ。セリエAに戻ってからも教訓は生きていた。第3節のレッチェ戦(3−0)、第4節のキエーヴォ戦(1−0)、第5節のフィオレンティーナ戦(1−0)と、僕らはカンピオナートで3連勝したからね。これでパレルモで受けた屈辱の記憶は完全に払拭された。あれは、僕らにとって、“小さな事故”にすぎなかったのさ。
モラッティ・オーナーとの信頼関係
フ ィオレンティーナ戦の翌日、僕はモラッティ会長のもとに足を運んだ。
チームとの契約を2010年まで更新したんだ。
この契約更新は僕にとって最高の出来事だった。
なぜなら、今の僕にとってインテルは“すべて”だからね。
今は、ここで現役生活を終えたいと思っているくらいさ。
もちろん、そのためにここでできる限り多くの勝利を積み上げたい。
そして、インテルの歴史に僕の名前を刻み付けたいと思っているんだ。
モラッティ・オーナーとの関係もすごくうまくいっている。
彼は僕に全幅の信頼を寄せてくれているからね。
本当に光栄だよ。
今回は契約更新だから、インテルと初めて契約を結んだ時ほどの感動はなかった。
それでも、うれしい気持ちを感じたのは確かだよ。
僕とインテルは、お互いの将来のためにベストな形で結婚をした。
僕はそう思っているんだ。
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