本誌記事 WebCALCiO 2002

復活のトリプレッタ

ルトメディア戦の勝利で、インテルの決勝トーナメント進出が決まった。チャンピオンズリーグでの結果には心から満足しているよ。これで、当面はカンピオナートに集中できそうだ。個人的にもすごく良かった。3ゴールを挙げることができたからね。実は、ここのところずっと、いい形からのゴールが出なくて少し悩んでいたんだ。ようやくチームの勝利に貢献できて、正直ホッとしているよ。一方、あの試合ではもう一つうれしいことがあった。そう、あの試合を最後に、僕らは無観客試合のペナルティーから解放されたんだ。もう、ああいう特殊な雰囲気の中で試合をしないで済むのかと思うとうれしいね。誰もいないスタジアムでプレーするのはあまり楽じゃないからね。特に、チャンピオンズリーグのような大舞台では、すべてのことがより困難になる。実力以上の力を発揮するには、高い集中力とモチベーションが必要なんだ。ところが、観客がいないスタジアムでそれを維持するのはかなり難しくてね。つまり、無観客試合はサッカーをやるには“最悪の環境”なのさ。それは、ティフォージにとっても同じだと思う。もし、アルトメディア戦を大観衆の前でやれていたら、インテリスタのみんなを大喜びさせることができたんだろうけど……実際は、みんなテレビ観戦するしかなかったんだからね。ただし、決勝トーナメントでは、再び大観衆の前で試合ができる。今からそれが楽しみだよ。僕らの帰りをずっと待っていてくれたファンに、スペクタクルな試合を見せたいんだ。スタジアムが満員になるような素晴らしい試合をしたいね。

チャンピオンズリーグのグループリーグ第5節、サン・シーロでのアルトメディア戦で、アドリアーノは3得点を挙げた。力強いドリブル突破、鮮やかなフェイント、そしてペナルティーエリア外から左足で叩き込んだ弾丸シュートなど、パワーとテクニックを見せつけて復活をアピールした

最も印象に残るスタジアム

少年時代のアドリアーノが憧れたリオのスタジアム、マラカナン

タジアムと言えば、チャンピオンズリーグに出場しているようなチームの本拠地は、どれも素晴らしいものばかりだ。一番のお気に入りは、やはり僕らのホーム、サン・シーロだけど、国外のスタジアムでプレーするのも僕の楽しみの一つなんだ。例えば、レアル・マドリーの本拠地、サンティアゴ・ベルナベウなんかは最高のスタジアムだよね。実は、チャンピオンズではまだあそこでプレーしたことがないんだ。でも、あの会場の記憶は僕の中で鮮明に残っている。2001年の夏、僕が初めてネラッズーロのユニフォームを着てプレーしたのがレアルとのフレンドリーマッチで、サンティアゴ・ベルナベウだったんだよ。その試合で、僕は30メートルのFKを相手ゴールに叩き込んだ。僕のサッカー人生の中でも最も美しいゴールの一つだったよ。それから、ポルトのホーム、ドラゴンも好きなスタジアムの一つ。これまで2度プレーしたことがあるけれど、あそこは本当に立派なスタジアムだね。ただし、僕がプレーした時には2度ともスタンドに空席が目立った。超満員のドラゴンを一度体験してみたいよ。イングランドにも素晴らしいスタジアムが多いよね。ただ、僕はまだ本当の良さを分かっていないのかもしれない。イングランドではフレンドリーマッチばかりで、公式戦を戦ったことがないからね。あと、忘れちゃいけないのは、かつての僕のホームグラウンド、リオ・デ・ジャネイロのマラカナンだよ。あそこほど、サッカーの歴史が刻み込まれたスタジアムは珍しいんじゃないかな。フラメンゴ時代、マラカナンのピッチに立つたびに、ひざが震えて止まらなかった。あの感覚は今でも忘れないよ。特にリオのファヴェーラ(スラム街)で育った僕にとって、マラカナンのピッチに立つことは最大の夢だったからね。

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