本誌記事 WebCALCiO 2002

今の僕はゴールを決めることが
できるアドリアーノに戻っている

アドリアーノ、まずは05年を振り返ってもらえるかな。

アドリアーノ(以下A)― そうだね。すごくポジティブな1年だった。インテルの一員としてコッパイタリアとイタリアスーパーカップの2つのタイトルを手にすることができたのはすごく大きなことだと思っている。なにしろ、インテルは1998年にUEFAカップを獲得した後、今まで大きなタイトルを手にしていなかったんだ。そう考えると、この2つのタイトル獲得は大きく評価すべきものだよね。もちろんインテルの伝統と歴史を考えたら、コッパイタリアでは何か物足りない気持ちがあるのも理解できる。もっと大きなタイトル、例えば、スクデットとかチャンピオンズリーグを獲得したいという気持ちも強い。ただ、ブラジルの格言に“どんな長い道のりでも、それを走り切るには最初の一歩が必要だ”というのがある。コッパイタリアとイタリアスーパーカップは、まさにインテルにとって大きな勝利に向けた最初の一歩だと思うんだ。ファンもそのことを理解してくれているはずだよ。タイトル獲得をすごく喜んでくれたからね。それに、05年は僕らがマンチーニ監督の哲学やサッカーの精神をついに理解できた年とも言える。マンチーニがインテルの監督に就任して以来、ものすごくお互いを理解し合えた年だったんだ。インテルが今後大きく成長する意味で、すごく重要な年だったと思う。

決勝でローマを2戦合計3−0で下したインテルは、23年ぶりにコッパイタリアを制覇。アドリアーノは第1戦で2ゴールを決めた

君はほかにも大きなタイトルを手にしているよね?

A― そう、僕個人のことで言えば、セレソンの一員としてコンフェデレーションズカップで優勝したことはすごくうれしかった。“僕の”ブラジルが優勝して、僕自身は大会得点王になった。これ以上を望めといっても無理な話だよね。要するに、05年は僕にとってすごくいい年だったということさ。

05年は君の親友ロナウジーニョの年でもあった。彼がバロン・ドールを受賞したことをどう思っている?

A― 当然の結果だよね。彼は本当に偉大なサッカー選手なんだ。彼の才能にはいつも驚かされている。彼はまさに“ジェニオ”(天才を意味するイタリア語)と呼ぶに相応しい選手。彼のテクニックはクレイジーなまでにすごい。でも、そういった超人的なテクニックを持ちながら、現実的なプレーもできる。繰り返すけど彼のバロン・ドール受賞は当然の結果。彼はバロン・ドールに相応しい選手だよ。でも、できることなら06年は僕がバロン・ドールを受賞したいね。

06年のアドリアーノは、04年のアドリアーノ、すなわちゴールを量産した時の君が蘇ると予言してもいいのかな?

A― 常に上手くなろうと努力をしているつもりだよ。確かにパルマ時代はいいプレーができたし、ゴールも量産した。もちろん、ミラノに来てからパルマ以上の成績を残そうと努力したよ。でも、結果はついてこなかった。インテルに入ってからも練習で手を抜くようなことはなかった。いつも精一杯練習してきたつもりさ。実力のすべてを出し切るためには最高のフィジカルコンディションになければならないということを僕自身分かっているからね。だからこそ、練習を怠らずここまで来たんだよ。

君のその姿勢が今、インテルで報われようとしているよね。

一時スランプに陥り、なかなかゴールを奪えない日々が続いたが、現在は復活を果たしている

A― そう、ここに来てすべてが軌道に乗っているという感じだ。チームの調子もいいし、僕自身の調子も最高。もっともっと、たくさんゴールを決めたいね。今シーズンはゴールが生まれない時期を体験した。幸運だったのは、それが短い期間で済んだということ。今の僕はゴールを決めることができるアドリアーノに戻った。これから先、何本ゴールを決めるか分からないけどね。ただ、僕のゴール数が最も重要なことではないということは分かっているつもりだ。最も大切なのはチームの勝利。チームの勝利だけが大事なんだ。僕らが今やっているのはあくまでもサッカーで、テニスじゃないんだよ。

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