本誌記事 WebCALCiO 2002

全員がチームの勝利を考えている
ところに今の強さの秘訣がある

今年の春、カンピオナートでインテルがユヴェントスに追いつく可能性があると信じているかい?

A― もちろん、僕らは全員、その可能性を信じてプレーしている。ゲームはまだたくさん残っているし、それにユーヴェとの直接対決も1試合残っている。これから先はユーヴェにこれ以上離されないことが大事だ。これまで以上に集中してゲームに臨まなくてはならない。ユーヴェに追いつくためには、今後1つの取りこぼしも許されないという気持ちで戦うしかないんだ。ただ、1つ言えること、それは06年がインテルにとっていい年になる可能性が高いということ。なぜなら、05年の戦いの中で、僕らは“歩むべき正しい道”を見いだしたからさ。これは苦労の末、そして種々の試行錯誤の末に見いだした道なんだ。06年はその実りの年になるはずさ。

君は、今では“正しい道”を見いだしたと言ったけど、それは具体的には何を意味するのかな?

05年はマンチーニ監督との相互理解を深められた年でもあったという

A― 昨シーズンのインテルは良いサッカーをやっていた。でも、チーム内に“しらけた”ムードがあったことも確かだ。自分たちの実力に対する自信に欠けていた部分もあった。それはカンピオナート序盤戦で勝てないゲームが続いたからだと思う。引き分けばかりだったからね。でも、今シーズンは違う。今シーズン、インテルは重要なゲームで勝利を収めた。そして、勝利を重ねると同時に、チームに明るさが戻ってきたんだ。チーム内に心の平静さが戻ってきたんだよ。練習の雰囲気からも変化が感じられる。全員が自分たちがやっていることに確信を持っているのさ。「これだけの練習をやっていて、ゲームで勝てないわけはない」とみんなが感じているんだ。

君自身も、君の“正しい道”を見いだしたと言えるんじゃないかな?

A― そうだったらいいけどね。毎日、一生懸命練習しているよ。ここ1年ぐらい、練習がいかに大切かということを改めて感じているんだ。フィジカルコンディションをキープするのに毎日の練習がいかに大事なのか本当の意味で理解できるようになったのさ。

今のインテルは昨シーズンと比較してとても明るくなった感じがする。皮肉な見方をすると、これはヴィエリがいなくなったことのおかげだとも言えるのだろうか?

A― その点に関してはどうも誤解があるようだね。ヴィエリがいた頃のインテルは混乱していたとか、グループとしてのまとまりを欠いていたとか、いろいろ言われているけど、それは明らかな誤解さ。ヴィエリがいたからとかいないからということではなく、「グループとしてのまとまりがなければ、試合に勝つことはできない」ということを僕らが理解したことで、結果を出せるようになったんだ。今のインテルにはチームの団結心がある。ヴィエリだとかアドリアーノだとか、そういうことじゃないんだ。全員がチームの勝利を考えているところに今の強さの秘訣があるのさ。

インテル復帰が噂されているロナウドに対し、インテルのティフォージからは「裏切り者は尊敬に値しない」との横断幕が掲げられた

最近、ロナウドがインテルに戻ってくるなんて噂が立っているけど、実際のところはどうなんだろう?

A― ロナウドがインテルを去る時、醜い問題が発生したことは聞いて知っている。彼にとっては空しい形でインテルを去ることになったわけだよね。だからと言って、彼がインテルを嫌いになったというわけじゃない。彼はずっとインテルのことが好きだったのさ。おそらく心からインテルに戻りたいと思っているのかもしれない。そう、僕のポジションを奪おうと思っているのかもしれないね(笑)。それは冗談だけど、彼がインテルに入ったら僕と2トップを組む可能性がある。結構、迫力のある2トップになると思うけどな。

大親友であるマーティンスはミラノ・ダービーでゴールを挙げ、見事なバック転を披露した

となると、君の大親友、マーティンスの居場所がなくなってしまうね。

A― そうなったらマンチーニ監督に頼んで、3トップにしてもらえばいいだけさ(笑)。冗談は別にして、ロナウドは偉大なるカンピオーネであると同時に、僕にとっては大切な友達でもある。だから、一緒にプレーできれば最高だとは思うけど、クラブ側がどう考えているか分からないから現時点では何とも言いようがない。ロナウドがインテルを愛していることは知っている。ただ、僕があれこれ言うような問題じゃないよ。

マーティンスは君にとってはどんな存在?

A― オバ・オバ(マーティンスの愛称)は僕にとって最高のパートナーさ。ピッチ上でのコンビネーションは完璧だし、ピッチ外でもフィーリングが合うんだ。

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