アヤックス対策は考えていない
目の前の試合に集中したいからね
アドリアーノ、まずは2月に再開されるチャンピオンズリーグのことから聞きたい。インテルの決勝トーナメント1回戦の相手はアヤックス、初戦は彼らの本拠地アムステルダム・アレーナだ。対策はすでに考えてある?
アドリアーノ(以下A)― いや、実はまだ何も考えていないんだ。目の前の試合に集中したいからね。あまり先のことは考えず、目の前にある試合に全力を注ぎたい。もちろん、グループリーグを非常に良い形で突破できたことはうれしいよ。インテルは1位通過しているんだ。自分たちの実力に自信を持って、アヤックスの本拠地に乗り込むつもりだよ。
今のアヤックスに恐怖を感じることは?
A― 今のアヤックスについてはまだほとんど知らないんだ。オランダリーグの試合を見る機会は滅多にないからね。ただし、彼らがヨーロッパ屈指の名門クラブであることは紛れもない事実だよね。サッカーの歴史を築いてきた伝統があるし、世界中のサッカーファンからの尊敬を集めてきた、アヤックスという名前自体がブランドなんだ。今のアヤックスには優秀な若手がたくさんいるようだし、これは、僕らにとっては注意すべき点だ。まだどんなサッカーをしてくるのか正確には分からないけれど、若いチームは、とにかく攻撃的なサッカーを仕掛けてくる。若さに任せて、がむしゃらに攻め込んでくるんだ。先にゴールを奪われて、彼らを勢いづかせるようだと厄介さ。ただし、若さは弱点にもなり得る。がむしゃらに攻めてくるチームには、時として背後に大きなスペースが生まれる。そうなれば、こっちは有効なカウンターを仕掛けることが可能になるよね。僕とマーティンスは、その種のカウンターアタックが得意だから、もしそういう展開になったら狙っていきたいね。
アムステルダム・アレーナはヨーロッパのスタジアムの中でも最も美しいと評判のスタジアムだね。
A― チャンピオンズリーグでは、いろいろなスタジアムでプレーできることが僕らにとっての楽しみの一つだよ。どのスタジアムも、サッカーの歴史に名を刻んできた“名所”ばかりだからね。今シーズンのグループリーグでは、グラスゴー・レンジャーズのアイブロックス・パークでプレーすることができた。すごい雰囲気で、僕にとっては素晴らしい経験だったよ。そのゲームで得点を挙げることができたのはすごくうれしかった。ゴールが決まった瞬間に、スタンドがどっと沸いて、本当に最高の気分だったよ。ヨーロッパのスタジアムで一番気に入っているのは、マドリッドのサンティアゴ・ベルナベウかな。ただし、その他にも素晴らしいスタジアムはたくさんある。もちろん、アムステルダム・アレーナもその中の一つさ。チャンピオンズリーグやEUROのビッグマッチを何度も開催してきた“伝説のスタジアム”だよね。歴史あるスタジアムは、改修で設備が新しくなったとしても、それで今までの歴史が消えるわけじゃない。そう、僕にとっても、リオのマラカナン・スタジアムは別格さ。何しろ僕は、あのスタジアムで生まれ育ったようなものだからね。とにかく、それぞれのスタジアムが持つ歴史を聞いてみると、すごく面白いよ。
アムステルダムでの1戦目とサン・シーロでの2戦目、どちらのほうが“要注意”だと思う? ホームゲームのほうが、勝ちを義務づけられる分、余計なプレッシャーがかかったりするだろう?
A― チャンピオンズの決勝トーナメントで楽な試合なんてないよ。アウェーでもホームでも常に敗れる危険がつきまとう。ホームゲームだって、ちょっとした気の緩みから大敗を喫する可能性があるしね。それが、チャンピオンズリーグなんだ。ただし、2戦目をホームで戦えるのは有利だね。この利点を最大限に生かしたいところだ。僕が恐れているのは、彼らが果敢に攻撃的なサッカーをしてくることかな。事前の予想はあまり役に立たないと思うんだ。サン・シーロでの試合でも油断は禁物さ。いずれにしろ、強い精神力を持って試合に臨むことが重要だね。
インテルが勝ち上がる可能性は何パーセントだろう?
A― そういう予想は得意じゃなくてね。今は、5分5分としか言えないよ。
じゃあ、インテルがチャンピオンズリーグを制する可能性は?
A― もちろん、あると思うよ。そうでなければ、僕らはこの大会にこれほど多くのエネルギーを注いだりしないさ。でも、インテリスタが本当に欲しいタイトルはスクデットかもしれない。それでも、もし僕らがヨーロッパチャンピオンになったら、ティフォージは同じように喜ぶはずさ。3年前、僕らはもう少しのところで決勝進出という大きなチャンスをつかんだ。ところが、準決勝のミラン戦で2試合とも引き分け。どちらもサン・シーロで戦ったのに、アウェーゴール・ルールで敗退したんだ。あれは本当に悔しかったな。正直、今のインテルはカンピオナートよりもチャンピオンズリーグでより大きな力を発揮できるチームだと思うんだ。実際、今シーズンの僕らは、チャンピオンズリーグで1敗しかしていない。セリエAの試合では、なかなかゲームのリズムに入っていけないことが多いのにね。
決勝トーナメントに進出したチームの中で、君が最も警戒しているチームは?
A― チェルシーだね。あそこの戦力は半端じゃない。ものすごく厚い選手層だけじゃなく、監督のモウリーニョの采配も素晴らしい。非常に秩序立った理論的なサッカーを展開しているモウリーニョ監督には驚いているよ。ただし、僕はブラジル人だからね。当然、ロナウジーニョのいるバルセローナ、ロナウドのいるレアル・マドリーというスペイン勢のことも気になるね。この2チームもまたチャンピオンズリーグの常連だ。彼らの武器は、豊富な経験だよ。カンプ・ノウやベルナベウでプレーしていると、何だかライオンの檻の中にいるような気分になるんだ。スタンフォード・ブリッジも伝統があるけど、あそこまでの緊張と恐怖を感じることはないよ。よほど強い精神力を持っていないと、カンプ・ノウやベルナベウでプレーするのは無理だろうね。あのロナウジーニョでさえ、「ベルナベウで初めてレアルと対戦した時には、観客のあまりの熱狂に、足の震えが止まらなかった」って言ってたからね。
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| カリアリ戦では、自らが倒されて得たPKをきっちり決めた。第22節終了時点で、チームトップとなる12得点を挙げている |
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