本誌記事 WebCALCiO 2002

万能型のスタンコヴィッチを
FW起用するのは良いアイデアだ

今のインテルのチーム状態はどう?

A― 実は、バカンスの後、しばらく調子が戻らなかったんだ。けがをしたタイミングでちょうど休みに入ったのはありがたかったんだけど、クリスマス前につかみかけた良いリズムをやや失ってしまった感じだった。今年最初のシエナ戦(第18節)でのスコアレスドローはその影響が出てしまったと思う。あの引き分けは痛かった。またユーヴェに差を広げられてしまったわけだからね。でも、幸いなことに、不調を引きずることはなかった。アウェーのトレヴィーゾ戦(第20節)では、苦戦しながらも勝ち点3を挙げることができたしね。下位のチームとは言え、決して楽なゲームじゃなかった。ピッチは霜でカチカチに凍っていたし、トレヴィーゾの選手たちは闘志むき出しで僕らに挑んできた。残留争いをしているチームと対戦する時は、とかく厳しいゲームになるものさ。続くパレルモ戦(第21節)は、会心のゲームだった。インテル本来のスペクタクルなサッカーが復活した感じだったよ。あれで、クリスマス休暇前の良いリズムを完全に取り戻したね。

スコアレスドローに終わったシエナ戦。
アドリアーノは調整不足に加え、激しいマークを受けて不発に終わった

FW陣の問題は?

A― やや深刻だね。とにかく駒が足りないんだ。僕の相棒オバ(マーティンス)がアフリカ選手権のため、1カ月以上チームを離れていた。それから、レコーバも故障中だ。当面は、僕とクルースの2人が全試合に出場してこの状況を乗り切っていくしかない。このままチャンピオンズリーグが再開するようだと、相当きつくなるだろうね。冬のピッチは硬くて、より疲労が残るし。日程はますますハードになってくる。特にチャンピオンズリーグでは、勝ち残る限り強豪との対戦が続くから、一息つく余裕なんかないだろうね。

マンチーニ監督は、スタンコヴィッチをFWにコンバートして、苦境を乗り越えようとしているようだけど?

FW陣に故障者が続出する状況に対し、マンチーニ監督はスタンコヴィッチをアドリアーノと組ませたいようだ

A― 良いアイデアだと思うよ。スタンコヴィッチは、いろいろなポジションをこなせるユーティリティー・プレーヤーなんだ。どの能力も高い上に器用だから、やろうと思えばDFだってできるんじゃないかな。彼はそれくらい万能なんだ。ゴール前でタワーになるセンターフォワードだけはさすがに無理だろうけど、彼のミドルレンジからのシュートは、強烈かつ正確だ。彼と2トップを組むのも面白いだろうね。僕がペナルティーエリア内で張って、彼はシャドーストライカーとして、僕に質の良いパスをフィードする。意外に良いコンビになるかもしれないよ。もちろん、彼との連携についてはこれからもっと磨いていかなくてはいけないけどね。連携がなければ、それぞれがどれだけ優秀でもあまり意味はない。FWにとって大事なことは、固定したパートナーといつも一緒にプレーすることなのさ。相手の動きに慣れて、その意図を理解できるようになって初めて、自分も本来のプレーを披露できるようになる。もちろん、マーティンスとのコンビネーションはもう確立されているよ。でも、デヤンとは、これから連携を作っていく必要がある。ただ、それも時間の問題だと思うよ。彼のプレースタイルは分かっているからね。重要なのは僕らのどちらかがゴールを生み出して、チームを勝利に導くこと。それがどちらのゴールだろうと、どんなゴールだろうと、それは全く関係ないことさ。

4 / 4