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ユーヴェ戦のFKがなぜ無効なのか分からなかった
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A― あれは、最初から僕らにとって“間違った試合”だった。立ち上がりから、もう少し気合を入れてゲームに臨むべきだったんだ。それができなかったことで、僕らは序盤からユーヴェに「今日はいける」という勇気を与えてしまった。あの日のユーヴェは、決してベストコンディションというわけではなかった。僕らは序盤からもっと積極的に彼らを追い詰めるべきだったんだ。ところが、逆に、彼らに多くのスペースを与えてしまい、その結果、劣勢を強いられてしまったんだよ。
あの“無効になったFK”については?
A― あれも大きかった。主審が相手のファウルを告げた時、「この角度ならゴール隅を狙える。僕の得意な位置だ」って思って、すぐにボールのところに行ったんだ。その後はもうボールとゴールだけを見て、集中を高めていた。主審が間接FKを宣告したことなんて全然知らなかったんだ。チームメートも誰一人そのことを僕に告げなかった。だから、主審がリスタートの笛を吹いた時、僕は稲妻のようにボールに突進して、そのままゴールめがけて蹴り込んでしまったのさ。
完璧なFKだったよね。間接FKだったことを除けば……。
A― そう、思いどおりのFKだった。ゴールが決まった瞬間は、本当に天にも昇るような気分だったよ……。ゴールが取り消されたと知って、まるで後ろから冷や水をかけられたようなショックを受けた。あの時は、なぜ無効なのか全く分からなくてさ。もちろん、気を取り直して、もう一度ゲームに集中しようと努力した。でも、あの幻のゴールから、すべてがうまくいかなくなってしまったんだ。ドリブルもうまくできないし、相手から多くのファウルを受けて自分を見失ってしまった。そうこうしているうちに、ユーヴェに先制されてしまって……。すべてのことが悪いほうへと流れていってしまったんだ。サムエルの同点ゴールが決まった時には、「まだ勝つチャンスはある」と思ったけど、それもつかの間のことだった。あの日の僕らは運からも見放されていたんだよ。ポストに当たったレコーバのFKとかね。もしかして、あの試合の僕らはそういう運命だったのかもしれない。
あの敗戦で、スクデットはもはや手の届かないものとなった……。
A― いや、そういうわけじゃない。最後まであきらめちゃいけないよ。もちろん、非常に厳しくなったのは否定できないけど。問題は、今シーズンのユーヴェがとにかく負けないことさ。ほとんどすべての試合で勝ち点3を手に入れている。それでも、勝負を捨てちゃいけない。彼らとの差を少しでも縮めるために、できる限りのことをするべきだと思っているよ。2位になることも重要だ。昨シーズンより順位を上げることにもなるからね。それに、特に今シーズンは2位に入ることが重要なんだ。
どうしてそう思うの?
A― ワールドカップがあるからさ。僕を含め、インテルの多くの選手がW杯に参加する。だから、僕らは2位以内でシーズンを終える必要があるんだよ。理由? もし3位になったら、W杯終了後、すぐにチャンピオンズリーグ予備戦のための練習を始めなきゃならなくなって、バカンスが短くなる。そうなると、来シーズンのために必要なエネルギー補給が十分にできなくなるんだ。これは決して小さなことじゃない。昨シーズン、僕は、実際にそういう状況を経験をしたから分かるんだ。04年夏の僕は、コパアメリカの後、すぐにインテルのキャンプに合流した。十分な休養をとれないままだと、シーズンに入ってもなかなか自分のペースをつかむことができなくなる。必ずフィジカルの問題が生じ、あらゆることがうまくいかなくなるんだ。そういう意味からも、僕らは最後までユーヴェを追走していかなくてはならないんだ。少なくとも、来シーズンのことを考えれば、最悪でも2位以内に入ることが僕らには義務付けられている。それに、サッカーの世界では何が起こるか分からないだろ? もしかしたら、カンピオナート終盤に何かが起こるかもしれない。
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