本誌記事 WebCALCiO 2002

ロナウドとは時々話すけど所属チームの話はしない
それにはなるべく触れないようにしているんだ

それでも、現在の君たちの最大の目標はチャンピオンズリーグなんだろう?

チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の相手はアヤックス。第1戦、アムステルダムに乗り込んだインテルは、前半に2点を先行されながらも後半に逆転。2−2で引き分けた。アドリアーノはスタメンで出場し、何度かパワフルなプレーを見せたものの、ボールに絡む回数が少なく、後半途中で交代。これで10試合連続ノーゴールとなった。

A― もちろん、パリで行われる決勝に出場することが僕らの最大の目標だよ。僕自身は、それが絶対に実現できると信じている。今シーズンのインテルは、特にチャンピオンズリーグで、自分たちの戦いができている。事実、ここまでほとんど取りこぼさずに来ているんだ。アムステルダムでのアヤックス戦にしたってそうだよ。僕らは前半あまり良いプレーができず、相手に2点のリードを許した。しかし、その後に挽回して、最後には2−2のドローに持ち込んだんだ。準々決勝へ進出するのは僕らだよ。もちろん、運を味方につける必要はあると思うけどね。

ライバルチームの中で一番怖いのは?

A― やっぱり、ロナウジーニョ、メッシ、エトオがいるバルセローナだな。あのチームは本当に怖いよ。何しろ、メンバーのほとんどが“怪物”だからね。とんでもないプレーをしてくる選手ばかりさ。バルセローナとの対戦は“一種の悪夢”と言ってもいいだろうね。ただし、攻撃に重視し過ぎている分、守備には難があるように思う。僕とマーティンスのようなスピードのあるFWがいれば、彼らを窮地に陥れることも可能だよ。もちろん、彼らとはなるべく対戦したくないけどね。できれば、決勝までは顔を合わせたくないな。

君の大親友のロナウドが所属するレアル・マドリーは、苦しいシーズンを戦っている。彼らの不調の原因は何なのだろう。ロニーとは今でもよく話すの?

A― 時々ね。ただし、お互いの所属チームの話はあまりしないよ。それにはなるべく触れないようにしているんだ。レアルの問題の本質は、頻繁にメンバーが変わりすぎることにあると思っている。何かあると、すぐにフロントが監督を代えたり、どこからか新しいフオリクラッセを獲得してきたりするだろう? あれでは、将来への明確なビジョンを持てるわけがないし、何も生まれてこないよ。現代サッカーでは、我慢することも必要だと思うんだ。すぐに結果ばかりを求めても、偉大なチームはできない。各々の選手が相互理解を深め、指揮官が攻守のバランスのとれたチームを作るためには、ある程度の時間が必要なんだよ。もっとも、彼らに同情する部分もある。常に勝利を要求されるチームだからね。早急に結果を出すことが求められるのがレアルなんだ。サッカー界にはびこる一種の矛盾だよね。ただし、それを受け入れなくてはならないこともある。レアルのようなチームは特にそうだろう。

君のレアル移籍の噂も出ているけど?

A― 今はミラノの町とインテルというクラブが僕の故郷だよ。居心地も最高だし、これまで本当に良くしてもらっているからね。それから、僕は、何とかここで大きなタイトルを勝ち取りたいと思っているんだ。他では味わえないような大きなチャンスを僕に与えてくれたインテルに恩返しがしたいんだよ。インテルは、僕がまだ10代の頃から、大きな信頼を寄せてくれた。このまま、インテリスタに何もプレゼントせずにミラノを去ることなんて僕にはできない。もちろん、レアル・マドリーが僕を欲しがってくれるのはうれしいよ。レアルからのラブコールを受けることは光栄だと感じている。今すぐではなくても、いつか、あの白いユニフォームに袖を通して、サンティアゴ・ベルナベウのピッチを駆け巡りたいとも思っている。ただ、もしそうなるにしても、それはまだ先の話。今の僕の頭の中には、インテルというチームしか存在していないんだ。

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