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グランドーニとの件は、試合中にはよく起こること
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| リヴォルノ戦でグランドーニ(右)と口論となったアドリアーノ。ビデオ判定の結果、スポーツ裁判所は暴力行為があったとして、アドリアーノに2試合の出場停止処分を科した。インテルはすぐさま控訴。グランドーニが「何もなかった」と証言したことで、一度は処分が取り消されたが、後に2試合の出場停止が復活。ウディネーゼ戦とローマ戦に出場できなくなった。 |
| アドリアーノ 激しい当たりにも動じない強靭なフィジカルと柔らかなボールコントロール技術を兼ね備えており、ゴール感覚も抜群。左足のパワーには絶対の自信を持っており、迫力あるシュートでゴールを量産する。7歳からフラメンゴの下部組織でプレーしていたアドリアーノがインテルに加入したのは01年夏のこと。当初は経験不足で出番を与えられなかったアドリアーノだが、マンチーニ監督率いるフィオレンティーナにレンタル移籍して頭角を現し、02年からプレーしたパルマでブレイク。この頃からブラジル代表にも定着し、現在はセレソンの主軸へと成長した。世界最高のFWの一人と評価されているが、まだ23歳。最近はチームプレーの面での向上が顕著である。 |
A― 全く、何もかもが信じられないことなんだ。あの試合中、僕はアレッサンドロ・グランドーニからひじ打ちを食らった。本当に痛かったから、彼に「おい、気をつけろよ!」って言ったんだ。そうしたら、彼は汚い言葉を僕に投げつけてきて、カッとなった僕は思わず彼にビンタを食らわせてしまったんだよ。彼に「そんな返事があるか!」って言いたくてね。でも、そんなことはサッカーの試合中にはよく起こることで、大したことじゃないんだよ。実際、僕らはすぐに和解した。だからこそ、彼は大げさに地面に倒れるような卑怯な真似をしたりはしなかったし、主審からの注意もなかった。
ところが、君には出場停止が科されてしまった……。
A― そうなんだ。試合後、ビデオをチェックしたスポーツ裁判所が、僕に2試合の出場停止処分を言い渡したんだよ。腹が立ったかって? もちろんだよ。判決文の中には、「アドリアーノが暴力行為を行った」って書かれていたんだから。そんなの全くの嘘なんだ! インテルはすぐに僕のために控訴してくれた。規律委員会も、一度は分かってくれたんだよ。グランドーニが「アドリアーノからはいかなる暴力行為も受けていない」と僕をかばう証言をしてくれたおかげで、一時は無罪放免となったんだ。ところが、その後、別の裁判官がやって来て、ビデオを詳細に再チェックするって言い出したんだ。そして、控訴委員会は僕に再び2試合の出場停止処分を言い渡した。正直、どうしてこんなことになるのか分からないよ。とにかく、僕にとっては、すべてが信じられないことのように思える。それだけさ。
この経験で君には何が残った。
A― 2試合の出場停止処分。しかも不当なね(苦笑)。
それ以外には?
A― すべてが自分の思うようにはいかないということが分かった。それから、スポーツ裁判所の裁定が必ずしも真実を映し出すわけじゃないこともね。ただし、重要なのは、「自分自身が分かっていればいい」ってことなんだ。僕は、今でも自分が反スポーツ的な行為や、暴力的な行為を犯したとは思っていない。僕はもともとそういうことができない性格なんだ。スポーツ裁判所の裁定がどうであれ、僕は自分が無実であることを理解している。チームメートにも相手の選手にも自信を持って言えるよ。僕にとっては、それが最も重要なことなんだ。ただし、それ以上のことは、僕には何もできない。だって、怒っても意味がないんだ。仕方ないだろう? すでにこうなってしまったんだから。こういうことが二度と起こらないように願うだけだよ。
モラッティ・オーナーもスポーツ裁判所の判決には怒りを露にしていた。「イタリアサッカー界を支配する連中の行為にはもううんざりだ」とも言っていたよ。
A― モラッティの気持ちはよく分かるよ。彼は長い間、カルチョに情熱を注いできた人物だ。カルチョの発展のために、多くのエネルギーやお金を投じてきたんだ。彼が怒るのも無理はないと思う。彼はインテルのオーナーだから、自分のチームが“カルチョの支配層”から軽視されていることが我慢できないんだ。僕はただのサッカー選手に過ぎないから、政治のことは全く分からない。別に、この話題に触れたくなくてはぐらかすわけじゃないんだ。本気でそう思うんだ。人にはそれぞれの役割というものがある。首脳陣は、自分たちのクラブが敬われるよう、チームの運営面で頑張る。一方、僕らサッカー選手の仕事は、ピッチ上で良いプレーをして、多くのゴールを挙げること。それが、インテルというチームを人々に認めさせるために僕らができる唯一のことなんだよ。
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