本誌記事 WebCALCiO 2002

スクデット争いからは脱落したものの、予備予選なしでチャンピオンズリーグに出場できる2位の座をミランと争っているカンピオナート(3月28日現在)、さらに、連覇を狙うコッパイタリアでの決勝進出を賭けた戦い、そして、準々決勝にまで駒を進め、長年待ち望んでいた“大望”の実現に着実に接近しつつあるチャンピオンズリーグでの戦い。アドリアーノの頭と足は、この3つの戦いを勝ち抜くためにフル回転している。

その上、今シーズン終了後には重要な戦いが控えている。彼にとって初体験となるワールドカップでの戦いが待っているのだ。カンピオナートでの戦いがいかに熾烈であっても、彼はW杯のことを気にしているはずである。カンピオナートに集中しなくてはならないとはいえ、W杯のことを考えることなく一日を過ごすことはあり得えないはずだ。

今シーズンのアドリアーノは、長期間スランプに喘いでいたかのような印象を与えている。そのため、自身にいつも以上に厳しいトレーニングを課すことで、かつての迫力を取り戻すと同時に集中力を高めようとしているという。

今の彼には2つの目標がある。1つめは、インテルに重要なタイトルをもたらすこと。そして、もう1つは、ブラジルサッカーの歴史に名前を残すべく、最高のコンディションでW杯を迎えることである。

ブラジル人にとって、W杯は最も重要な大会である。他のどんな大会よりも重要なのだ。そして、アドリアーノは他の誰よりもブラジル人らしいブラジル人なのである。

第29節サンプドリア戦で、アドリアーノはカンピオナートでは10試合ぶりのゴールを挙げた。 まだ本調子にはほぼ遠いものの、完全復活の日は近づきつつある
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