98年W杯フランス大会ではオーストリア戦で大ケガを負い、大会途中に戦線離脱。悔し涙に明け暮れた。 あれからもうすぐ3年。 2002年W杯を視野に入れたアレッサンドロ・ネスタは、堅牢な守備を意味する“カテナッチョ”の伝統を受け継ぐ選ばれし者として、 世界へ大きく羽ばたこうとしている。 21世紀のアッズーリを牽引する真のリーダーの声を聴け!

文●アドリアーノ・ジョルジ text by Adriano GIORGI
写真●赤木真二、兼子愼一郎 photo by Shinji AKAGI/Shin-ichiro KANEKO
24歳の若さなのに、そのプレーは円熟味の極致を感じさせるラツィオのキャプテン。すでに世界最高のセンターバックという称号を世界のマスメディアから与えられている男、ア レッサンドロ・ネスタ。
 ネスタの2001年は限りない希望に包まれている。彼は天才的ともいえるテクニックでファウルに頼ることなく相手FWを止め、ゴールの前に立ちはだかる。ラツィオのDFの軸として、すでに、毎年のように何かを勝ち獲ってきたネスタは、2002年、大いなる野望に挑戦する。
 1982年の夏、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムでフアン・カルロス国王に手渡されたW杯をディノ・ゾフ(現ラツィオの副会長)は高々と天に掲げた。あの“魔法の夜”を再現することこそアッズーリの“防衛庁長官”(注:ネスタのニックネーム)ネスタの野望なのである。
  2002年の夢に到達するためには、今年も主役を演じなくてはならない。フランコ・バレージの正当な後継者である、という事実を、トラパットーニ監督だけでなく、イタリア国民の頭と心に銘記させることが必要なのである。そう、ネスタにとって、2001年はW杯の序章として、あるいは、W杯への大きなジャンピングボードとして大切な1年になるのである。今、ネスタがW杯への熱い思いとアッズーリの夢を語る。
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