本誌記事 WebCALCiO 2002

セリエA第6節、インテルとのイタリア・ダービー

ズラタン・イブラヒモヴィッチ
1981年10月3日、スウェーデン生まれ。13歳で地元スウェーデンのマルメに入団すると、17歳でトップチームデビューを果たす。18歳の時、ヴェンゲル監督からアーセナルの背番号9まで約束されたが、彼はこのオファーを断っている。その後、オランダのアヤックスへ移籍。ここで彼は飛躍的な成長を遂げた。そして04年、ユーヴェに加入すると、ほとんどの外国人選手がセリエA初年度は苦戦を強いられるにもかかわらず、16得点をマークしてスクデット獲得に貢献。ちなみに、すでにスウェーデン語、オランダ語、スラブ語、英語の4カ国語をマスターしており、現在は5カ国語目となるイタリア語を勉強中。そのイタリア語は日に日に上達し、イタリア人も驚くほど上達しているという。

インテルとのイタリア・ダービーは最高だよ! これだけ長い歴史がある大事な試合だから、すごく興奮したよ。体中で興奮を感じたね。試合前の1週間はイタリア中がこのイタリア・ダービーの話で盛り上がっていた。テレビ、新聞をはじめとしたメディアからイタリア中のサッカーファンまでが、この対戦にものすごく興味を抱いていたんだ。その大きな試合の中心にいられることに感謝しているし、そうした周囲の盛り上がりが、さらに緊張感を感じさせてくれるのさ。そして、おれたちは完璧な内容で勝利を収めることができた(2−0で勝利)。ユヴェントスを象徴する試合内容になったと思っている。試合中に起こるすべての出来事に選手全員が細心の注意を払って対処する……全員が完璧なまでに集中したゲームだった。“これぞユーヴェ”という感じの試合展開になったよね。結果も、その試合内容をそのまま反映したものになった。イタリア・ダービーでの勝利の味は格別さ。勝利の瞬間、心の底から叫びたくなるほどの喜びを感じたよ。そして、喜びを感じると同時に、日々の練習の成果に心の底から感謝した。すごく充実した気持ちになれたんだ。

インテルはヨーロッパレベルでもトップにランクされるチーム。きちんと組織化されているし、その中で個々の力や魅力が引き出されている。いいチームだよ。イタリア・ダービーには敗れたけど、その後もしっかりと勝ち点を積み重ねている。カンピオナートでもチャンピオンズリーグでも、優勝候補に挙げられているわけだからね。やっぱり実力があるチームだったよ。


マルコ・マテラッツィのハード・タックル

ただ、あの試合でのマルコ・マテラッツィのタックルはひどかった。レッドカードが出てもおかしくなかったって? おれはいつでもできる限りレフェリーの判断に従い、彼らの決断に敬意を払うようにしている。でも、今回ばかりはジャッジに納得できなかった。本当に危険なタックルだったからね。ただ、大きなけがにならなくて、正直よかったと思っている。あんなプレーでシーズンを台無しにしたくはないからね。あの後、いけるかなと思ってプレーを続けたんだけど、ひざの痛みが強かったからベンチに下がったんだ。とても残念だったよ。でも、もうひざの痛みは完全に消えてなくなった。今はすっかり完治して何の問題もない。見事なくらい元気だよ!

イタリア・ダービーではマテラッツィのハード・タックルにより、途中交代を余儀なくされた。試合後、謝罪の言葉があったという

試合後、マテラッツィと会って話したよ。彼はタックルの件を謝ってきた。もちろん、おれは許したし、そうするのが当然だと思っている。ピッチ上で起こることはピッチ上だけの問題で、一度そこから離れたらすべて終わりさ。90分間の戦いだからね!

ちなみに、この試合ではダヴィッド・トレゼゲ、リリアン・テュラムの2人もけがをしてしまったわけだけど、それだけこの試合が激しかったということさ。イタリアを代表する2つのビッグクラブが真剣勝負でぶつかり合うわけだから、体力的にも精神的にも相当タフな試合になるのは当然だよ。つまり、ファンにとってはその分面白いはずだし、おれたち選手にとってはすごく燃えるゲームになるということなんだ。それにしても、テュラムとトレゼゲも重傷じゃなくてよかった。勘違いしないでほしいんだけど、インテルのプレーがラフだから、けが人が出るというわけじゃない。2つのビッグクラブが衝突するから、タフなゲームになるんだよ。

イタリア・ダービーでの勝利で、ユーヴェは開幕から6連勝となった。聞いた話によると、過去に5連勝以上したシーズンは100パーセントの確率でスクデットを獲得しているんだってね。できれば今シーズンもそうなってほしいな! この調子を維持して、このままぶっちぎりで優勝というのも悪くないよね。ただ、油断禁物だということは肝に銘じている。勝利チームに勝ち点3が与えられる今のシステムでは、「気がついたら抜かれてた」なんてこともあり得るからね。一瞬でも油断してはいけないのさ。

読者の皆さんから寄せられた質問に、イブラヒモヴィッチが毎回“オレ流!” に回答してくれます。

Q1 W杯出場決定おめでとうございます。本大会ではどの国と対戦してみたいですか? (東京都 井上洋平さん)

W杯本大会では優勝候補に挙げられているような国と戦いたいね。もう今からワクワクしているよ。優勝候補はいつもの顔ぶれだろうね。ブラジル、フランス、イタリア、ドイツ、オランダあたりが、優勝に最も近い国と言えるんじゃないかな。

Q2 暇な時は何をして過ごしているのですか? (埼玉県 酒井隼人さん)

本を読んだりチームメートと談笑していることが多いかな。たまに、DVDを鑑賞したりプレステをやったりもするよ。音楽に関しては、どんなジャンルの曲も聴くという感じだ。音楽は大好きさ。音楽のない生活は考えられないくらいにね。

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