本誌記事 WebCALCiO 2002

おれはゴールと同じくらい
アシストも重要視している

それじゃ、前半戦で印象に残った対戦相手はどこだい?

I― スポーツマンシップに則って、ミランとバイエルン・ミュンヘンの名前を挙げておくよ。シーズン前半戦でおれたちが敗戦を喫した相手さ。

第12節ローマ戦での背後からのパスをヒールでトラップし、クフォーを抜き去って決めたゴールは狙ってのプレーだったのかい?

I― 正直に言うと、狙ったわけじゃなかったんだ。確かに、ヒールでトラップすることは頭にはあった。だから、味方からのパスを上手くヒールで処理して前を向くことができたんだ。その時、前にスペースがかなりあったから、その時点で、「ゴールまで持って行く」って決めたのさ。自分で言うのも何だけど、ファインゴールだったよね! 興奮してくれたかな?

第12節ローマ戦では見事なヒールキックから相手DFの裏に抜け出してゴールを決めた

そうした“スーパーゴール”だけじゃなく、最近はアシストも目立つよね。

I― おれはゴールと同じくらいアシストも重要視している。もちろんゴールを量産するに越したことはないんだけど、優秀なFWというのはそれだけじゃないと思うんだ。何よりも大切なのはボールをつないでゴールに結び付けること。だから、パスを出すべきシチュエーションでおれは迷わずパスを出すし、中盤やディフェンス陣が押し込まれている時は上手くボールをキープしてチーム全体が守備から攻撃に切り替えられるようにタメを作る。そうすることによって数的優位な状況を作り出すこともできるしね。チームの勝利のためにプレーした結果、そうなっているだけさ。

コッパイタリアでのフィオレンティーナ戦なんだけど、あの試合では催涙弾が投げ込まれたよね。以前にもああいった経験をしたことはあるかい?

I― あの試合はベンチにいたんだけど、スタジアムの外から煙が上がっていてね。煙が近づいてくるにつれて涙や咳なんかが出てきたんだよ。とにかくすごく気持ち悪かった。だから、我慢できなくなって他の選手と一緒にロッカールームに避難したんだ。フィオレンティーナ戦は観客が興奮していたから、そのせいで試合が少しの間ストップしてしまったことは残念だったよ。それでも無事に試合は再開されたし、何よりお互い真剣勝負の最高の試合内容だったと思う。フィレンツェのスタジアムでプレーして、「アウェーでプレーする」ということを強く感じさせられた。

トレゼゲと2トップを組むことが多いけど、彼はどんな選手なんだい?

2トップを組むことが多いトレゼゲをイブラヒモヴィッチは「ゴール前でのチャンスはほとんど逃さない男」と絶賛

I― ダヴィッドは本当にシュートが上手いんだ。ゴール前でのチャンスはほとんど逃さず決める男さ。練習でもそうなんだけど、どんな角度からでもGKがいないところにボールを叩き込む能力を持っているんだ。ほんと信じられないくらい正確なんだよ!

2人のコンビネーションはどうかな?

I― 当然、一緒にプレーする機会が多いから、コンビネーションも上がってきているよ。ダヴィッド以外にもデル・ピエロやサラジェータとの息もばっちりだけどね。それから、ムトゥとのコンビネーションも日に日に良くなっている。もっとも、最近のムトゥはFWと言うより、MFとしての仕事が多いけどね。

今も名前が挙がったけど、君から見たデル・ピエロはどんな選手なのかな? 今シーズン、ベンチに座ることが多いよね?

I― 今さらアレの説明はいらないでしょ? アレはユーヴェのキャプテンだし、選手としても超一流さ! チームのバンディエラで真のプロフェッショナル。しかも、今シーズンは出場したゲームのほとんどでゴールを決めている。まさにカンピオーネと呼ぶにふさわしい選手だよ。選手としても人間的にもすごく相性がいいんだ。

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