本誌記事 WebCALCiO 2002

1試合休むだけでも次の試合の
パフォーマンスは全く違ってくる

チャンピオンズリーグとスクデットを獲得するためには、君のゴールが必要とされている。

I― 昨シーズン、一番うれしかったのはユーヴェがスクデットを獲得したこと。タイトル獲得に自分のゴールが貢献したという自負はある。それにゴール以外のプレーにも自分なりに満足しているんだ。今シーズンは当然、昨シーズン以上の出来を期待されているだろうし、おれもそのつもりでプレーしている。でも、今シーズンは思った以上にゴール数が伸びていないんだよね。それでもチームに貢献できていると確信しているよ。今シーズンこれまでのおれの役割は“アシストマン”ってとこさ。おれ以外の選手のゴール数が増えていることが、それを証明しているだろう? 今はチームも勝ち続けているし、調子もいいから、このままの状態を維持していければいいと思っているよ。タイトル獲得にはおれのゴールが必要だって? 大丈夫だよ。いい場面で決めるからさ、心配しないでよ!

コンビを組むこともあるデル・ピエロが、コッパイタリアのフィオレンティーナ戦でユーヴェ歴代得点記録を塗り替えた。これについてどう思う?

I― デル・ピエロは最高の選手だと思っているし、尊敬もしている。世界屈指の名門クラブであるユーヴェの歴史に名を刻んだという事実だけでも、それを証明している。さらにすごいのが、記録を塗り替えた後もそこに留まることなく、ゴールを決め続けているということ。この調子でいけば、ユーヴェの最多得点記録はかなり伸びるんじゃないかな。

その後の第19節のレッジーナ戦でもデル・ピエロは素晴らしいゴールを決めていたね。

デル・ピエロは第21節エンポリ戦でも華麗なプレーを披露

I― 今の彼はすごく調子がいいよね。トップフォームと言えるんじゃないかな。第21節のエンポリ戦でも2度シュートがバーを叩いたり、それ以外でも惜しいシュートがたくさんあった。特に、ペナルティーエリア内でDFを背負いながらボールを受けた後、ボールを浮かせて反転しながら左足でボレーシュートを放ったシーン。あれはすごかったよ! あれこそファンタジスタのプレーだよね!

レッジーナ戦では終了間際にそのデル・ピエロとの交代で出場したけど、あの時、カペッロ監督からどんな指示を受けたんだい?

I― 特に指示はなかったよ。いつもどおりシュートを狙えってこととボールをキープしろってことくらいかな。あの試合の後も記者から色々と聞かれたからここでも話すけど、ターンオーバーは現代サッカーでは当たり前になってきている。もちろん、おれも毎試合プレーしたいし、その気持ちがなければサッカー選手をやっている意味がないと思うんだけど、これだけ試合数が増えると休みも必要だよ。1試合休むだけでも次の試合のパフォーマンスは全く違ってくるし、そういう時には休息というのは大切なんだと実感する。シーズンはまだ長い。特に終盤戦はタフになるからね。

また同じくレッジーナ戦でブッフォンが戦線復帰したよね。

第19節レッジーナ戦で戦線復帰した守護神ブッフォン

I― ジジの復帰は本当にうれしい。「よく帰ってきた! 待ってたぞ!」って感じだよ。彼にとって今シーズンは不運が続いていたからね。最初は肩で、次は足のけが……思うようにいかない日々を過ごしていた。もっとも、ジジがいない間は、アッビアーティが素晴らしいパフォーマンスでユーヴェのゴールを守ってくれたことも忘れてはいけない。でも、やっぱりナンバーワンはジジだよ! 試合勘を取り戻すためには何試合か必要になるかもしれないけど、ジジが後ろにいると安心できるし、チームも盛り上がるんだよね。それがGKにとってはとても大事な要素なんじゃないかな。

復帰するまでの約5カ月間のブッフォンの様子はどうだった?

I― ジジは本当に性格のいいやつなんだよ! とにかく、いつも明るいんだ。何があっても笑っているし、常に前向き。今回のけがもつらかったはずなのに、それを全く感じさせないんだ。いつも笑いながらチームを盛り上げてくれてたよ。リハビリでも焦らずにやるべきことをきちんとやっていた。本当にすごいやつだよ。でも、ジジはあんなに若いのに、もうセリエAで11シーズンもプレーしている。それだけを考えるともうベテランだよね。あの若さで経験も兼ね備えているってことだろう? “フェノーメノ”(怪物の意味)の域に達したと言えるだろうね。

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