本誌記事 WebCALCiO 2002

スクデット獲得は良くも悪くもおれたち次第

さらに、続く第25節の天王山、インテルとのイタリア・ダービーでも貴重な先制ゴールを挙げた。DF2人に挟まれながらも、その間をすり抜けてダイレクトで決めたゴールは本当に素晴らしかったよ。

インテル戦で右サイドを制圧したカモラネーシ

I― ありがとう! あの試合では、カモラネーシが右サイドで相対するインテルのDF陣を終始翻弄していた。それであの時、エメルソンからパスが出て、カモラネーシが右サイドでフリーでボールを受けたのが見えたから、おれは迷わずゴール前に走り込んだんだ。相手DF2人に挟まれながらも持ちこたえて決めたゴール。満員の観客で埋め尽くされたサン・シーロで決めるゴールは本当に気持ちがよかったし、チームとしても最高のパフォーマンスを披露できた。満員のスタジアムでプレーするのは本当に楽しいよ。

髪の毛を切った後、3試合連続でゴールを決めている。やっぱりその“ニュールック”には何かしらの効果があるのかもしれないね?

I― さっきも言ったけど、単なる偶然だと思う。それにしても髪を切ってから連続でゴールを決めるなんて、このヘアースタイルは縁起がいいね。イタリア・ダービーの後のメッシーナ戦でも決めたから、3試合で3ゴール、悪くないよね。何度も言うけど、ヘアースタイルを変えたおかげじゃないよ(笑)。自分の体調が良くなってきているからだと思う。自分の体のことは自分が一番よく分かっているからね。

現在、首位を独走するユーヴェにとって、イタリア・ダービーとはどんな意味を持つ試合だったんだい?

I― この試合の持つ意味はとても大きかった。本当に重要な意味のある試合で勝利したんだ。ユーヴェvsインテルの対戦はただでさえビッグマッチなのに、今回はスクデットを左右するタイミングでの試合だったから、本当に大切だったのさ。実際、この勝利のおかけで、おれたちユーヴェはインテルとミランに11ポイントもの差をつけることができた。今のところ、スクデットを手に入れたという気持ちにはなっていないけど、この試合での勝利でスクデット獲得は良くも悪くもおれたち次第ということになったと思う。そうは思わないかい?

イタリア・ダービーでの活躍で、君はこの試合で記者が選ぶMVPに選出されたけど、どんなところが評価されたんだろうか?

I― どうだろうね。どこが評価されたのかは分からないけど、MVPに選ばれたのはすごくうれしいよ。ただ、おれが言えるのは、今自分のコンディションがものすごく上がってきているということ。実は、この間までずっと風邪気味で、体が思うように動かなかったんだ。練習をするにしても、自分がやりたいようにはできなかった。練習でできないのに試合でできるわけがないからね。

イタリア・ダービーでの先制点は、エメルソンを起点に、カモラネーシがセンタリングを上げてイブラヒモヴィッチがゴール、とわずか3つのパスから生まれたものだった

インテル戦では厳しいアフターチャージを受けて負傷交代を余儀なくされたわけだけど、ケガの状態はどうなんだい?

I― ケガは全く問題ないし、体調もいいよ。インテル戦ではケガをしてベンチに下がったけど、それはある意味、おれらしい交代の仕方だったと思う。おれがおれらしいプレーをした時は、相手DF陣から受けるファウルも増えると思うんだ。要するに、おれがボールをキープしているからこそ、相手はファウルでしか止められないわけだからね。インテル戦での途中交代は残念だったけど、ケガについては全く問題ないよ。ピッチ上での激しいプレーは常に称賛に値するものだ。おれたちは全員が常に真剣勝負を繰り広げている。サッカーにケガは付き物さ。

この一戦で3ポイントを積み重ねたユーヴェは勝ち点を66まで伸ばした。君も言うとうり、スクデット獲得はユーヴェ次第だろう。インテルとミランの2チームに首位の座を奪われる可能性はほぼゼロと見ていいんじゃないかな?

I― まだ可能性がないわけじゃない。インテル、ミランがスクデットをあきらめない気持ちは、プロである以上、当然まだ持っているはずだ。それに、そうでなければつまらないだろう? ただ、スクデットの行方はおれたちユーヴェの戦い方、気持ち次第で大きく変わると思う。このまま行けばおれたちが勝つだろうね。でも、こういう時こそ気を引き締めることが重要だし、それができるのもユーヴェの強さの秘訣でもある。

インテルの中で一緒にプレーしてみたい選手を挙げるとすると?

I― 一緒にプレーしてみたい選手がいないというのが本音だよ。ただ、ユーヴェ同様、インテルやミランには魅力的で才能ある選手が揃っている。それこそ世界最高レベルの選手ばかりだよ。具体的に名前を挙げてほしいって? そうだな、しいて言えば、おれと同年代のカンピオーネと一緒にプレーしてみたいかな。こう言えば、誰のことを言っているのか分かるだろう?

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