本誌記事 WebCALCiO 2002

チャンピオンズリーグで優勝するのは年々難しくなっている

チャンピオンズリーグの優勝争いが激化することに、僕は別に驚きを感じていないんだ。チェルシーやレアル・マドリーとの対戦は、僕らミランにとっても楽なものではないということは前々から分かっていたことだからね。彼らだって同じように感じているはずだよ。実際、彼らと対戦する時、僕らは胸を張ってピッチに上がり、自分たちのサッカーをするだけなのさ。そう、持てる力をすべて発揮することだけを考えるんだ。ただ、そのことと大会自体のクオリティーとは別の問題だよ。どのリーグにも最低2チーム、ヨーロッパの一線で戦えるチームがある。イタリアとイングランドは別格で、そういうチームが3つあるけどね。そういった状況を考えると、チャンピオンズリーグで優勝するのは年々難しくなってきているように思う。ここ数年、ダークホースが優勝をさらっているけど、今シーズンはさすがに優勝候補の中からチャンピオンが出ると思うよ。一昨シーズンのポルト、昨シーズンのリヴァプールのような伏兵は、今シーズンは出てこないんじゃないかな。実際、5月25日の決勝で僕らに大きなショックを与えたリヴァプールは、今、チャンピオンズリーグで大苦戦を強いられているよね。そんなチームになぜ負けたかだって? その問題をここでもう一度掘り返す気はないよ。だって、僕らもそのことをもう十分に分かっているからね。実力だけでみれば、僕らのほうがリヴァプールを上回っていたと今でも思っているんだ。でも、それを今さら話題にしてみても仕方がないよ。だって、今それを悔やんでも、何の足しにもならないだろう?

シェヴァとジラではタイプが違う。
ジラのほうが純粋なセンターフォワード

チャンピオンズリーグ優勝とスクデット獲得を果たすために、今シーズン、ミランは攻撃陣を補強した。ボボ(クリスティアン・ヴィエリ)は、ミランでの初ゴールを決めるまで2カ月もかかって、マスコミにはいろいろと言われている。でも、クラブはボボを必要としていたから獲得したんだと思うよ。ボボは決して若手ではないし、インテル時代からさまざまな逸話がつきまとっている選手だよね。だから、獲得前にはクラブも慎重に考えただろう。でも、ミランが彼を強く欲していたことだけは確かだよ。フロントも今のチームに必要でない選手は取らないよ。ボボは、これから僕らにとって非常に重要な選手になっていくはずさ。彼には他のFWにはない素晴らしい能力が備わっているからね。そう、彼はずば抜けた身体能力を持った選手なんだ。力で相手DFをねじ伏せながらプレーできる。それにボボの左足のシュートは本当に強烈なんだ。それを武器に、今まで多くの重要な試合でプレーし、多くのゴールを挙げてきた。彼も、ミランで不動のレギュラーになることが難しいのは分かっているはずさ。でも、今の彼は、自分の役割をしっかりと受け入れて、真のプロとしてプレーを続けようとしている。ボボは、ミランの新しい財産、僕はそんな風に思うけどな。

もう一人のFWジラ(アルベルト・ジラルディーノ)のミランでの活躍を疑問視する声もあったけど、彼はここに来て徐々に実力を発揮し始めた。何より、常に前進だけを目指すあの姿勢がいいよね。僕は、イタリアに来た時からずっと彼に注目していたんだよ。最初から、すごく良い印象を持っていたのさ。ジラとは年齢も同じだし、彼を見た瞬間すぐに「こいつ、本当にサッカーが好きなんだ」と思ったよ。僕と同じように、常にプレーのことばかりを考えている純粋なサッカー好きだったからね。それに、ジラはチームのことを第一に考えられるFWでもあるんだ。まさにプロだと思うね。常に努力を惜しまず頑張るタイプなんだよ。シェヴァ(アンドレイ・シェフチェンコ)とジラでは少しプレースタイルが違う。ジラのほうが純粋なセンターフォワードタイプ。ゴールを背にしてのプレーも得意だよね。僕のような選手にとって、彼は絶好のパートナーになり得る。彼とは、ここミランで1日でも長く一緒にプレーしたいと思っているよ。

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