本誌記事 WebCALCiO 2002

本当の戦いが始まるのはこれからだから、
とにかく早く治さないとね

チャンピオンズリーグのフェネルバフチェ戦(グループリーグ第5節)で負ったけがの状態は、少しずつ良くなってきているよ。わき腹をかなりひどく痛めてしまって、試合後2日間は、本当に痛みがひかなくて困ったけどね。でも、不幸中の幸いって言うのかな? 骨が折れたり、炎症を起こしたりはしていなくて、ただの打撲という診断だったんだ。本当の戦いが始まるのはこれからだから、とにかく早く治さないとね。

それにしても、あの試合のシェヴァ(シェフチェンコ)の4ゴールはすごかった。改めて、彼は本当にすごい選手だと思ったよ。あれだけゴールを決めているのに、「ゴール、ゴール」とがっついていないところがいいね。だからこそ、コンスタントに点を取れるんだと思うんだ。今のミランに大事なこと、それはみんなが良いフィジカルコンディションでいることだね。練習をしっかりして、すべての選手が万全の状態でいることが重要。メンバーだけを見れば、今のミランは本当に最高のチームだと思う。アンチェロッティ監督は大変だろうね。試合ごとに、そのゲームに適した選手を選んで起用していかなくてはならないわけだからね。

今シーズン、トーニはゴールを決めすぎだよ(笑)

第12節のフィオレンティーナ戦で1−3で負けた後、マスコミはすぐに「ミラン、危機!」といった批判的な記事を書き立てたんだ。確かに、僕らの中にも、今ひとつ波に乗り切れていない感覚はある。ガッリアーニ副会長もこう言っていた。「昨シーズンの我々は幸運に恵まれていた。今シーズンはその分、不運を背負っていかなくてはならない」とね。もしかしたら、そうなのかもしれない。でも、負けている試合ではいつもミスが出ていることも事実なんだ。例えば、ジェノヴァでサンプドリアに許した2ゴール(第3節)、それからチャンピオンズリーグのPSV戦での敗戦(第4節)も、結局、DFのミスを突かれたのが原因だった。運がなかったというのは、おそらく、フィオレンティーナ戦だけだろうね。主審の判定は、僕らにとって本当に不運だったよ。エリア内のファウルも取ってもらえなかったし、ジラ(ジラルディーノ)のゴールも取り消された。あのゴール、僕は入っていたと思うんだけどな。でも、よく考えてみるとあの日も僕たちはいくつかのミスをしていた。だから、フィオレンティーナに負けたことも、ツキの問題じゃなかったんだよ、きっと。僕らがミスをしたから負けたんだ。

今シーズン、フィオレンティーナを勝利に導くゴールを量産するトーニ。ミラン戦でも2得点を挙げ、勝利に貢献した

僕たちの最大のライバルであるユーヴェは、着実に勝ち点を増やしていっているね。でも、完璧なチーム、絶対に負けないチームなんて、この世に存在しないんだ。そのことは、僕らとの直接対決で証明されたしね。ユーヴェが、多くの素晴らしい選手を擁した経験豊かなチームであることは確かだよ。でもセリエAは、独走してそのまま勝ち抜けるほど甘いリーグではないんだ。勝負が決まるのは来年の5月、早くても4月の終わりになるはずさ。そう、勝負はこれからだってこと。それに、フィオレンティーナも要注意だね。戦力的にはミラン、ユーヴェ、インテルにはやや劣るかもしれない。でも、トーニのような強力な点取り屋がいることは大きいよ。彼は、今シーズンのセリエAで最も成長した選手の一人だからね。パレルモにいた時から彼の決定力の高さは知っていた。でも正直、今シーズンはゴールを決めすぎだよ(笑)。ワールドカップでも彼には注意が必要だね。もしトーニとジラのコンビが完璧に機能したら……ブラジルを含むすべてのチームにとって、イタリアは厄介な存在になるはずだよ。

1 / 3