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誰がFKを蹴るかなんてどうでもいい
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| ユーヴェvsミランに出場したカカー、エメルソン、ジダはセレソンのチームメート。 この面々がW杯に出場することはほぼ間違いないだろう |
K― 僕は全く心配していない。今シーズン前半戦、彼がいくつかミスをしたのは確かだ。いや、ミスをしたと言うより、ツキがなかったと言うべきなのかもしれない。手元でイレギュラーしたり、ボールが不思議な軌道を描いて飛んできたり……不運な出来事だったという見方もできる。それでも、カンピオナート後半戦に入ってからミランの守備陣は落ち着きを取り戻したし、失点も減った。それはGKの功績でもあるのさ。ジダはすでに安定感のあるGKだということを証明しているし、同様に、ジュリオ・セザルもインテルでいいパフォーマンスを見せている。ジダとジュリオ・セザルが揃っているんだ。今年のセレソンのゴールマウスはすごく安定しているよ。
今、ボールの軌道という話が出たけど、ブラジル代表でFKを蹴るのは、ロナウジーニョとジュニーニョ・ペルナンブカーノのどちらになるのかな?
K― 2人とも正真正銘のFKのスペシャリスト。ただ、ロナウジーニョのほうがFKに変化をつけられると思う。一方のジュニーニョは35メートルくらいの距離からでも決められる。まあ、中長距離はロベルト・カルロスに任せたほうがいいかもしれないな。それに、アドリアーノやロナウドも上手いし、僕も結構自信がある。でも、僕にはなかなか順番が回ってこないんだ。代表でもミランでも僕にはFKを蹴る機会がないんだよね。
もっとも、今後のミランではチャンスがあるかもしれない。ピルロは確かにFKのスペシャリストだ。とはいえ、シェフチェンコやセードルフが君よりも優れているとは思えない。ということは、やがて君がFKを蹴ることもあり得る。
K― それでも僕には回ってこないと思う。と言っても、文句を言うつもりは全くない。重要なのは試合に出ることでゴールを決めることじゃない。それに、最も大事なのはチームが勝つことさ。だから、誰がFKを蹴るかなんてどうでもいい。大事なのは味方の誰かが決勝ゴールを決めることだよ。
アドリアーノは今シーズン、長期にわたってスランプに喘いでいる。「アドリアーノはいつ本調子になるのか?」と言われているように、彼の持ち味である爆発力は影を潜めていて、相変わらず絶好調からはほど遠い状態だ。たまに“怪物”ぶりを発揮したと思ったら、その翌週はお粗末なプレーに終始する。アドリアーノはW杯までに調子を取り戻せるのだろうか?
K― 最近、たまにアドリアーノと電話しているんだ。彼の話からすると、ここに来て集中力が高まってきているみたいだよ。精神面では平常心を取り戻しているしね。彼と会う機会はほとんどないけど、同じブラジル人として心は通じ合っているよ。お互いの成功を祈っているんだ。彼の調子が戻り、本大会を最高のコンディションで迎えられることを願っているよ。
君は会う機会がないと言ったけど、ファンにとっては、アドリアーノに会いたければミラノのナイトクラブに行けばいいというのは許せない話だろうね。チームが苦戦している時でも、彼はナイトライフをエンジョイしているんだから。
K― 僕たちブラジル人は、ヨーロッパ人とはかなり違うようだ。僕たちにとって、カルチョは人生の一部であって、人生そのものではない。例えば、僕は夜、外出するよりも家にいるほうが好きだ。ナイトライフにあまり興味はないし、ディスコも好きじゃない。でも、ブラジルでは僕のような人間が例外で、むしろ逆のタイプのほうが普通なんだ。サッカー選手はピッチ上でのパフォーマンスで評価されるべきだと思っている。夜遊びする回数で評価されるべきじゃないよ。
アドリアーノはあまりアテにならないとしても、エメルソンの活躍は100パーセント保証されていると言ってもいいだろう。彼は4年前、練習中に負傷してW杯出場を断念することになった。今回、エメルソンはその時の悔しさを払拭しようという強い意志を持ってドイツに乗り込む。
K― エメルソンはチームへの貢献、そしてプロ意識という点において、正真正銘のカンピオーネだと言える。彼はとても若い頃にドイツへと渡った。イタリアでも長い間プレーしている。彼は完全に“ヨーロッパ的なメンタリティー”を身に付けた選手だ。規律とテクニックを持ち合わせたMF、今シーズンの強いユーヴェの秘訣とも言える選手さ。
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