セリエA史上初のヴェローナ・ダービーで勝利を手中に収めたのは、
ヴェローナ生まれのヴェローナ監督、アルベルト・マレザーニだった。
生まれ故郷で歴史的なダービー戦を制したマレザーニは、勝利が決定した瞬間、
ベンチを飛び出し、ヴェローナファンの待つスタンドに駆け寄った。
それから、被っていた帽子を振り回し、服を脱ぎ、
狂ったように喜びを爆発させたマレザーニ。
しかし、彼の常軌を逸した歓喜はイタリア中に議論を巻き起こした。
文●ジャンカルロ・ミリオーラ text by Giancarlo MIGLIOLA
写真●グエリン・スポルティーヴォ photo by GUERIN SPORTIVO
感動的な場面なのだろうか、それとも、滑稽な場面なのだろうか? 誇り高き行為なのだろうか、それとも、恥ずべき行為なのだろうか? ヴェローナ・ダービー終了後、マレザーニの取った行動は大きな論争を巻き起こした。 我々は、興奮した彼が取った行動をどのように解釈すべきなのだろうか? 良い行為と言うべきなのか、それとも、悪い行為と言うべきなのだろうか?

マレザーニの“異常”とも思える喜びの表現を是認する者と否定する者で、イタリア国内は真っ二つに分かれている。 すなわち、イタリアには、素直な感情表現は良識に欠けていると考える者と、それとは正反対に、自然なことだと考える者が存在するのだ。 もし、ヴェローナ・ダービーが行われた2001年11月18日のサッカーが、100%冷酷な、感情を度外視したビジネスの世界で行われていれば、マレザーニの感情の爆発は間違っていたと断言できるだろう。 しかし、「どんなスポーツでも人間性は失われるべきではない」という意見に従えば、喜びの表現はスポーツの一部分であり、マレザーニの歓喜は、それなりに尊重されるべきだという考えも成り立つだろう。 そこで、今回は、サッカー選手の率直な感情表現であるゴールパフォーマンスについて、その“良識”と“教育的要素”という観点から検証したいと思う。
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