今シーズンの最大の補強は
ヴィエリの残留
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| KALLON シーズン序盤、ヴィエリ、ロナウドらが不在の攻撃陣を牽引したカロン |
カルチョメルカートで失敗続きだったインテルだが、今シーズンはズバリ的中した。フランチェスコ・トルド、マルコ・マテラッツィ、クリスティアーノ・ザネッティといった各ポジションのスペシャリストがインテルにやって来て、期待に違わぬ実力を発揮しているのだ。また、クーペルはルイージ・ディ・ビアージョをよみがえらせ、ミランではお払い箱となっていたアンドレース・グリエルミンピエトロに居場所を与え、モハメッド・カロンをインテルに相応しい選手に仕立て上げた。守備的ハーフさながらのガッツあるプレーを持ち味にするカロンは、数年間に及ぶプロヴィンチャ・クラブでのレンタル生活を経て、“権利元”に戻ってきたわけだが、ようやく日の目を見たと言えるだろう。しかし、インテル再建の鍵を握った選手といえば、クリスティアン・ヴィエリの名前を真っ先に挙げなければならない。イタリア・ナンバーワンのFWが、パワー全開で立ち上がったのだ。ヴィエリがインテル入りしてから2年もの間、チームとのすれ違い、いや、それどころか無神経な発言でチームを辛らつに批判するなど、両者の間には暗雲たちこめるイヤなムードが漂っていたものだが、2001年7月14日、彼の28回目の誕生日をもって、モラッティとの関係は、完璧なものになったのである。今や、彼らのタッグは全く揺るがない。モラッティは、1300億リラという大金を提示し、執拗にヴィエリを要求してきたユヴェントスをはねつけ、彼への期待の大きさをアピールした。ヴィエリはヴィエリで、1989年以来スクデットから見放され、95年から現在にいたるまで11人もの監督の首を挿げ替えたインテルでも、タイトルを獲ることができると、ようやく確信したのである。ヴィエリのインテル残留には、チームスポンサーであるピレッリ社のオーナーで、インテルの経営にもタッチするマルコ・トロンケッティ・プローヴェラの果した役割も大きかった。彼こそ、マスコミとティフォージから絶大の人気を誇るヴィエリがいなくなることの重大さを、ただちに、そして他の誰よりも深く理解していた人物であった。
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| MATERAZZI コルドバとともにインテルの最終ラインを統率するマテラッツィ |
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VENTOLA カロンとともに、攻撃のタレント不足だった序盤のインテルを救ったヴェントラ |
とにかく、ヴィエリの残留によって、今シーズンは夏のカルチョメルカートからして幸先の良いスタートを切った。そして、ヴィエリの残留効果はロナウドへ連鎖反応した。2度に渡る右膝膝蓋腱の手術後、98年レベルの力を取り戻すために苦しいリハビリを強いられていた彼は、ちょうどトレーニングがマンネリ化していた時期に、ヴィエリとコンビを組むという目標を見出したことで、精神的に再び奮い立ったのである。ヴィエリとロナウドは親友になった。故障中、互いに慰め励まし合った2人は、運命共同体のような絆で結ばれ、復帰するや否や、抜群のコンビネーションを見せつけることになる。待ちに待った彼ら2人のコンビの実現が近づく中で、ティフォージたちの胸は高まるばかりだった。そして、その日が来るまで、彼らの心を癒してくれたのが、“短い春”と知りつつも全力を尽くして戦った2人のFW、カロンとニコラ・ヴェントラの大活躍だった。彼らのゴールにより、夢のコンビ不在をものともせず、インテルは首位へと躍り出たのである。
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| ZANETTI ザネッティの献身的なプレーがあってこそ、攻撃も機能する |
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TOLDO 最後の砦として、常に安定したプレーを見せているトルド |
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