60年代のボローニャを代表するMFであり、アッズーリとしても29試合の出場歴を誇るジャコモ・ブルガレッリは、現在、TVのサッカー解説者として人気を博している。彼が一流の“語り手”として現在もサッカー界で活躍しているのは、現役時代に身につけた一流のサッカー観を活かしたからこそ、と言えるだろう。今回は、サッカーを語ることにかけて一流となったブルガレッリが、ヨーロッパ三大リーグの列強チームを独自の視点から語ってくれた。
写真●グエリン・スポルティーヴォ Photo by GUERIN SPORTIVO
 
ラウール・ゴンサーレス
RAUL Gonzales
77年6月27日生
180cm/68kg

現時点で、デル・ボスケ率いるレアル・マドリーはヨーロッパで最も“美しい”。「攻守のバランスにおいては決して万全ではない」と批判する者たちを沈黙させるだけの機能性が備わったチームなのである。バランスが崩れるのはむしろ対戦相手の守備陣だ。常に自陣エリアに釘づけにされてしまう相手チームには悲哀感さえ漂っている。“崇高なる”ジダン、そしてサッカーの“落とし子”であるラウールとフィーゴ。もちろん、凄いのは彼らだけではない。サイドから攻撃を仕掛けるロベルト・カルロスとミチェル・サルガード、守備的MFでありながら積極的に攻撃に参加するエルゲーラとマケレレ。つまり、今日のレアル・マドリーは、攻撃的能力に長けた選手たちの共存という理想像を実証しているのだ。要は、相手にボールを奪われず得点を挙げるための十分なテクニックを持っている選手が揃っているのである。正直に告白しよう。実は、レアルvsデポルティーボ戦を観戦した時、私はまるで子供のような歓喜の声を張り上げてしまった。そう、私はそこにサッカーの真髄を見た気がしたのだ。
 
リヴァウド
RIVALDO
72年4月19日生
187kg/75kg

オランダスタイルのサッカーが特徴的なのがバルセローナだ。中盤の両サイドが大きく開いてプレーすることにより、リヴァウド、クライファートといった正真正銘のカンピオーネが広いゾーンで自由に動き回れるようなシステムだ。当然、相手DFにとって、この2人をマークするのが難しくなる。このような機能性を持つシステムだからこそ、オーフェルマルスやサビオラといった“新人”でも比較的楽にチームに同化できたのだ。特に、オランダ代表のオーフェルマルスにとっては順応しやすいシステムだと言えるだろう。レアル・マドリーと比較すると、DF面にも気を配っているようだが、レアルより失点が多いのは守備陣の“質”の問題。今シーズン前半戦のように、DFの崩壊が攻撃面に悪影響を及ぼすことにもなりかねない。1つだけ理解に苦しむことがある。それはココをなぜ使わないのかということだ。セルジよりははるかにうまい選手だと思うのだが……。
 

カペッロは「レアルよりデポルティーボのほうが怖い」と言う。だが、ファビオよ、残念だがその意見には納得できない。デポルティーボが攻守にバランスの取れた良いチームであり、戦いにくい相手であることは認めよう。ただし残念なことに、ジャウミーニャになかなか出番が与えられていない。このチームの持ち味は、フィジカル重視の試合運び。つまり、スペイン型というよりむしろイタリア型と言うべきだろう。アグレッシブなサッカーを展開し、相手のミスに乗じて点を取るのがデポルティーボ風のサッカーなのだ。昔からイタリアでは、「スペインリーグは2強(バルサとレアル・マドリー)とそれ以外で成り立っている」と言われてきたが、今のリーガは違う。デポルティーボもバレンシアもいる。さらにはアラベースもヨーロッパカップの新興勢力になっているのだ。
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