ポール・スコールズ
Paul SCHOLES
74年11月16日生
170cm/74kg

サッキはマンチェスターを「ワンパターンのチームだ」と酷評している。しかし、これだけ強ければ、仮にワンパターンだとしても何の問題もないのではないのだろうか。やはり、マンチェスターはヨーロッパで最もコンパクトなチームであり、最も評価されているチームなのである。栄光を鼻にかけた時期もあったが、ここにきて完全復活を遂げた。チャンピオンズリーグで、彼らが我がイタリアチームの最大の敵となるのは想像に難くない。このクラブの攻撃を支える男たちを今さら紹介する必要はないだろう。ベロンが素晴らしい選手なのは我々イタリア人が一番よく知っているし、ベッカムがヨーロッパ最高のアシストを出すこと、そして、ギグスがエリア内に切り込んで絶品のシュートを放つことを知らない者はいないだろう。忘れてはいけないのが、我がお気に入りのスコールズ。体は小さいが、闘志あふれるプレーでマンチェスターの中盤を支えているのだ。彼らが世界最高のMF陣であるのは間違いない。しかも、ワントップのファン・ニステルローイは、まさに“ゴールマシーン”。もう十分だろう、彼らはヨーロッパ最高の攻撃陣なのだ。
 
ロベール・ピレス
Robert PIRES
81年1月25日生
180cm/74kg

これまでの4チームと比較すれば、今ひとつ迫力には欠けるが、イタリアのチームと比較すれば、スペクタクルなサッカーは高いレベルにある。認めたくはないが、これは事実である。左右前後に幅広い動きを展開するアンリとベルカンプは、マーカーにとっては最も嫌な2トップであるはずだ。我々イタリア人にとって残念なことに、この2人はともにセリエAで失格者の烙印を押された選手なのだ。同様に、アーセナルの中盤を完璧にコントロールしているパトリック・ヴィエラも、セリエAで“不要”の烙印を押された選手だ。イタリアでは才能を開花させることはなかったが、今や彼は世界最高のMFに成長している。それにしても、イタリアのチームは見切りをつけるのが早すぎる……。そして、アーセナルの隠し味となっているのが、右サイドのリュングベリと左サイドのピレス。特に、2トップの背後でスピードと洗練されたテクニックを披露するピレスは、今ではカルチョメルカートで最も高い評価を受けている選手の一人だ。アーセナルのサッカーを簡潔に言えば、モナコの最高のサッカーを、ヴェンゲルがイングランド風に味付けしたものと言えるだろう。
 
スティーヴン・ジェラード
Steven GERRARD
80年5月30日生
188cm/79kg

リヴァプールのサッカーを見て真っ先に感じるのは、「このチームは、非常に危険なチームだ」という印象である。一瞬にしてゲームの状況を変えられてしまう怖さを覚えるのである。特にカウンターアタックの切れ味には恐怖を感じざるを得ない。この恐怖の攻撃の主役は、フィニッシャーとしては類い希なる才能を持つ男、マイケル・オーウェンである。もっとも、バロン・ドール受賞者のオーウェンばかりに注意を奪われているチームは痛い目に遭う。スペースがあると本領を発揮するタイプのFW、エミール・ヘスキーがいるのだ。オーウェン、ヘスキーの魅力的な2トップの後方にも、非常に充実した2列目が控えている。特にジェラードはイングランド代表でも頭角を現わした若手のホープ中のホープ。この2年間、リヴァプールが手にした数多くの勝利とタイトルは、彼らのプレースタイルが勝利に直結しているということを証明している。あとはプレミアリーグでどれだけの好成績を収められるかが注目の的だ。「未来はリヴァプールの手の中に」とでも言っておこうか。
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