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| インタビュー、文●マッテオ・マラーニ Interview and text by Matteo MARANI 写真●グエリン・スポルティーヴォ Photo by GUERIN SPORTIVO | ||||||
バルダーノ(以下V) ―― そう、残念ながらセリエAがいいサッカーをしているとは思えない。フィジカル的要素に重きを置いて、テクニックをないがしろにしているような印象が否めないんだよ。イタリアは、ゾラのような選手が海外に行かざるを得ない状況に陥ってしまった事実を忘れてはいけないんだ。バッジョの現状を思い起こしてみようじゃないか。なぜバッジョがブレッシャのようなプロヴィンチャにしか活躍の場を見出せなかったのか、私にはどうにも理解できないんだよ。まぁ、ミランやインテルでベンチ生活を強いられていたこと自体、私にはすでに理解できないことなんだがね。 そういったことは“馬鹿げている”と? V ―― 私が最も馬鹿げていると思うのは、デル・ピエロのような選手に、中盤の低い位置でディフェンスを要求するようなサッカーなんだよ。 イタリアサッカーとスペインサッカーとを比較すると? V ―― イタリアのサッカーはダイナミックだ。でも、どのチームも同じようにフィジカル中心のサッカーという印象だな。画一的なんだよ。それに比べて、スペインはそれぞれのチームにそれぞれの個性がある。オランダ、イタリア、イングランドなど外国人監督が多いリーグは、バラエティー豊かで個性的なチームが生まれやすいと言えるんじゃないかな。 他にも理由がありますか? V ―― そうだな、スペインサッカーを魅力的にした要因は3つあると思っている。まずはブトラゲーニョ(80年代のスペインを代表するストライカー。レアルには83−84シーズンから94−95シーズンまで在籍。スペイン代表としても86年W杯に出場した)の存在を忘れてはいけない。彼はスペインサッカーに新たな色を加えたんだ。ブトラゲーニョは、彼独自のサッカーを確立したんだよ。そして新しい世代の多くのプレーヤーがそんな彼を見本にした。つまり、彼の存在はスペインサッカーに大きな影響を与えたんだ。2つ目はヨハン・クライフの存在だよ。彼はプレーヤーとしても監督としてもスペインサッカーに新しい視点を与えたからね。それから3つ目は、スペインのメディアの影響力だろう。スペイン人にサッカーの楽しみ方を教えたのはマスメディアだと言っても差し支えないと思うね。 あなたもその一人ですよね? V ―― 確かにそうかもしれない。私が『EL PAIS』紙の論説委員をしていた頃、“ベル・ジョーコ”(美しいサッカーの意味)を奨励する記事を書いたものだよ。でも、それは私だけではなかった。スペイン中の新聞が、“楽しいサッカー”、“美しいサッカー”を奨励していたんだよ。 |
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