文●ジャン・フランコ・ベッレー Text by Gian Franco BELLE’
写真●赤木真二、兼子愼一郎、グエリン・スポルティーヴォ 
Photo by Shinji AKAGI/Shin-ichiro KANEKO/GUERIN SPORTIVO
シーズン前、パルマは時代を
先取りした方針を定めた
 ヨーロッパ最高峰のリーグ、セリエAに初めて昇格してから、パルマはこの12年間で、コッパイタリア3回、カップウィナーズカップ1回、UEFAカップ2回、ヨーロッパスーパーカップ1回、イタリアスーパーカップ1回を獲得するという輝かしい戦績を残してきた。しかし、今シーズン、パルマは、チームカラーを一変させる思い切った改造を決意する。豪華さを削ぎ落としチームを簡素化することで運営コストを削減すると同時に、チームの未来を切り開くであろうクオリティーの高い若い才能に投資するという、時代を先取りした方針を定めたのだ。発案者は、テクニカル・ディレクターであるアリゴ・サッキ。GMルーカ・バラルディの全面的バックアップを受け、打ち出された彼の方針は、1990年の夏からパルマのオーナーとなったタンツィ・ファミリーのコンセンサスを得たことは言うまでもない。クラブの収支バランスに大きな影響を与えてきた高額年俸の選手はみな移籍リストに載せられ、最も良いオファーを提示してきたクラブへ次々と放出されることになった。こうして、ミロシェヴィッチ、アルメイダ、ハカン・シュクル、ジェトゥー、サルトール、エムボマ、カンナヴァーロ、ミクー、ボゴシアン、ディ・ヴァイオらはパルマの地を後にしたのである。
1 / 4