| 5月5日のピッチでプレーして、 あの悲惨なドラマを体験した者は、特別な意識を持って 今シーズンに備えたと思う |
| 今シーズンのインテルは今のところ快調なペースで勝ち進んでいる。チャンピオンズリーグの2次リーグ進出も決まったし、リーグ戦でも、悲願のスクデットを目指し、ものすごい勢いで勝ち続けている。いったい、インテルのこの強さはどのようにして生まれたのかな? レコーバ(以下R) ―― “強いインテル”が生まれた最大の要素は、強烈なリベンジ意識にあったんじゃないかな。僕のように、昨シーズンの最終節、つまり5月5日のピッチでプレーして、あの悲惨なドラマを体験した者は、特別な意識を持って今シーズンに備えたと思う。それに、あの悲劇を体験しなかった者にも、リベンジの意識は十分に伝わったと思うんだ。もちろん、あれだけのショックから立ち直るのは、決して楽なことじゃない。クラブやファンからの重圧は3倍にもなった。でも、もうこれ以上のミスは許されないんだ。本当に大変なことだけど、誰もが「優勝できる」と感じているはずだよ。幸いなことに、勝つための基盤はすでにでき上がっていたんだ。昨シーズンは、スタディオ・オリンピコでの後半45分間を除けば、最高のシーズンだったんだからね。 君は、ロナウドが去った事実をどのようにとらえてる? R ―― 「昨シーズンからそんな雰囲気はあった」とか、「何か以前とは違った様子だった」とか、そんなことは僕の口からは言えない。でも、W杯が終わって、それまで抑えていたものをすべて表に出したという感じはあったね。ロナウドのようなチームメートがいなくなって残念に思うよ。彼はカンピオーネだし、フレンドリーな男だから、チームの中でもうまくやっていたんだ。それが、あんな形でチームを去っていくんだから、サッカーの世界は本当にわからないよね。もちろん、現代のサッカーにおいて、チームを変えることは当然のことだと思う。でも、ロナウドは、モラッティ会長が彼のためにどれほど配慮したか忘れてはいけないと思うんだ。だって、心からサッカーを愛し、寛大な心を持つモラッティを、あれほど悲しませたんだからね。結局、ロナウドは警官の護衛つきでミラノを去ったけど、インテリスタのアイドルだった彼が護衛つきで町を去るなんて信じられないことさ。とにかく、何かが狂っていたんだよ。 ロナウドが去ったことで、残った選手の責任感が増す形になったのでは? R ―― 確かに彼は“怪物”さ。でも、僕は彼一人の力で、チームが救われると思ったことはない。サッカーは11人でやるものなんだよ。逆に、ロナウドが去ったことでチーム全体の責任感が増して、全員がプレーに積極的になったと言えるのかもしれない。それぞれの選手が「自分がやらなきゃ」と思うようになったんだ。正直に言うと、ロナウドが去った影響は何もないと思っている。実際、ロナウドの代わりに入ったクレスポはすぐにチームに馴染んだし、ロナウド以上の得点能力を持っていることをすでに証明しているからね。 クレスポには好印象を受けているようだね? R ―― パルマでも、ラツィオでも、ゴール嗅覚のすぐれた選手だということは証明済みだった。だから、彼の凄さはよく知っていたよ。でも、彼がこれほどチームプレーに徹した男だとは思わなかった。よく走るし、仲間が困っていると手を貸す。彼は、チームのためなら自己犠牲を厭わない、本当に偉大な選手なんだ。 ロナウドよりも偉大とでも言いたいのかい? R ―― いや、そんなつもりはないよ。僕は、ロナウドとクレスポを比較するつもりはないんだ。クレスポがミラノに着いた時に言った言葉を覚えているかい? 「ロナウドとの比較はやめてくれ!」と言っただろう? 二人を比較するのはよそうよ。 |
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