| あのローマでの敗北の記憶を払拭する方法は ただ一つだけ。今シーズンのスクデットを 獲得すること、それだけなんだ |
| フランチェスコ、好調インテルのゴールを守っている今の心境は? T ―― 最高だよ。特に、今シーズンの序盤戦は結果が伴っているからね。チャンピオンズリーグでも1次リーグを順調に突破できたし、これ以上のスタートはないというくらい素晴らしいスタートだよ。まあ、君たち記者には異論もあると思うけど……。 異論かどうかわからないけど、インテルに対する批判は常に途絶えることがないね。これについてはどう思う? T ―― 確かに正当な批判もいくつかあった。例えば、チャンピオンズリーグ1次リーグのリヨン戦、あるいは第9節のウディネーゼ戦は、ホームでの敗北だったから、批判されても仕方がないと思う。でも、その他の批判に関しては行き過ぎの感じがした。おそらく、インテルは、ユーヴェやミランと違って、批判されやすい体質なんだろうね。ユーヴェやミランなら“もみ消してしまう”ようなことでも、インテルでは表面化してしまうんだ。もっとも、僕らは他のチームの選手以上に批判に“免疫”があると思っている。「もう誰もインテルを助けてくれない。インテルに慈悲を施してくれる者もいない」ってことがわかってきたんだ。僕らは、それに実力で応えていかなくてはならない。つまり、勝つという行為によってね。 “インテル包囲網”は、きつくはないかい? T ―― いや、僕らは、周囲が言うほど、自分たちを“批判の犠牲者”だとは感じていないよ。批判は、僕らにとってガソリンでもあり、糧にもなるんだ。確かに、正当な批判には耳を傾けるべきだし、直すべき点は直すつもりでいるよ。でも、それと同時に、批判に反抗したい気持ちにもなるんだ。否定的な言い方をされると、見返してやりたい気持ちになるのさ。もちろん、5月5日のあの敗戦が、いろいろな意味で重くのしかかってきていることは否定できない。僕らにとって、あれは、一日も早く心から取り除かなければならない“暗い影”だからね。僕らが、あのローマでの敗北の記憶を払拭する方法はただ一つだけ。今シーズンのスクデットを獲得すること、それだけなんだ。 つまり、インテルにとって最高の年にしたいということ? T ―― 僕はそうなると信じているよ。インテルの選手全員がそう思っているはずさ。今シーズンは、すべてのポジションに戦える選手が揃ったし、精神的にも本当に強いチームになった。この間、モラッティ会長が言っていたけど、今シーズンのインテルには“諦める”という言葉が存在しないんだ。ピッチを去るその瞬間まで、チームのために全力でプレーを続ける。今シーズンは、そういう意識がチーム全体に浸透しているんだよ。 ただ、君たちのサッカーは、非常に“不経済”だという批判もある。 途中で息が切れてしまうということはないのかな? T ―― 確かに、連勝中は、歯を食いしばってプレーしなきゃいけないことも多かった。それに、リーグ戦、チャンピオンズリーグと休む間もなく厳しい戦いが続いて、苦しんだのも確かだよ。でも、それがインテルのスタイルなんだと思う。“苦しむために生まれてきた”とでも言うのかな。ファンだって、そういう境遇を、逆に楽しんでいるところがあるみたいだしね。だから、僕らもファンと共にそうした環境を楽しんだらいいんじゃないか、と思うんだ。 “苦しみ”を楽しめる秘訣は何かあるのかな? T ―― 今のインテルは綿密なフィジカル・トレーニングによって支えられているチームなんだ。実際、今シーズンの僕らは、前半の45分間より後半の45分間のほうが動きが良い。これは、サマーキャンプ中の基礎トレーニングの成果だよ。僕らは、フィジカル・コンディションをきっちり整えて、シーズンに臨んだんだ。1週間に3試合というスケジュールには疲れを感じるけど、それでも、今シーズンは今のところ常に良いリズムで戦えていると思う。この間のウディネーゼ戦の敗戦が、今シーズンのリーグ戦初黒星だったよね? でも、その直後、僕らはアウェーでアヤックスに勝っている。イタリアのチームが、アヤックスをアムステルダムで破ったのは、6年前のチャンピオンズリーグ準決勝のユヴェントス以来らしいんだよ。とにかく、今シーズンは結果が伴っているから、スクデット獲得だって、机上の空論じゃないんだ。 |
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