2002−03シーズン、セリエAは早くも分岐点を過ぎ、後半戦に突入した。
今後、加熱するスクデット争い、チャンピオンズリーグの行方はどうなるのか?
また、多くの問題点を抱えるイタリアサッカー界はどこへ向かうのか?
カンピオナート、ヨーロッパカップ戦、代表チーム、経済、利権争い、ドーピング……
6つの角度から2003年のイタリアサッカー界を検証してみよう。
文●マッテオ・マラーニ Text by Matteo MARANI
写真●マウリツィオ・ボルサーリ、グエリン・スポルティーヴォ
Photo by Maurizio BORSARI / GUERIN SPORTIVO
 
 
2003, odissea nel calcio
カンピオナート
例年同様、激しい上位争いがくり広げられている
リーグ戦。後半戦の展望と注目点を探る
 
今シーズンは5月25日が最終節となる。ここ数シーズンのカンピオナートでは、優勝争いが最後の最後までもつれるのが当たり前となった。今年の5月25日も、熾烈なラストバトルがくり広げられるだろう。

 02−03シーズン、セリエAのゲーム内容は大きくレベルアップした。ミランからキエーヴォ(1月24日からルシアーノ=エリベルトがピッチに復帰した)に至るまで、ラツィオからモーデナに至るまで、全チームがそれぞれ興味深いサッカーを実践しているのだ。各チームが攻撃重視のスペクタクルなサッカーを志向していることから、スコアレスドローが大きく減少したことも今シーズンの大きな特徴だ。

レジスタとしてミランに欠かせない存在となったピルロ
 その他、ピッチ上で大きく変わったことと言えば、中盤の底で攻撃をビルドアップするプレーメイカーが復活したことである。攻守のリズムを作り出す指揮者とも言うべきレジスタ(プレーメイカー)が、多くのチームで重要視されているのは大変興味深い。実際、ファンの間でも、ピルロやエムレなどのプレーが注目を浴びている。

 02−03シーズンの後半戦は、前半戦に注目を集めた若手が、将来に向けて本当にやっていけるのかどうかを見極める舞台でもある。昨年の暮れに頭角を現したレグロッターリエ、ディ・ナターレ、スクッリ、パスクアーレなどの若手にとっては、いわゆる“卒業試験”とも言うべき場となる。
 また、今年はカンピオナートだけでなく、コッパイタリアにも注目が集まっている。「コッパイタリアにも目を向けよう!」というレーガの意向が徐々に反映されてきたのだ。ただ、問題もある。今シーズンのコッパイタリアの決勝は、ファーストレグが4月16日、セカンドレグが5月31日に行われる。ファーストレグとセカンドレグの間に1カ月半もブレイクが……!? これでは、盛り上がりたくとも盛り上がれないではないか。注目を集めているとはいえ、コッパイタリアはスケジュール的に相変わらず冷遇されているのだ。
 
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