トレクアルティスタ・トッティと
カンデラとのホットラインに注目 |
ローマがスクデットを獲得した00−01シーズン、トッティは2トップの背後、すなわち、トップ下のポジションでプレーしていた。彼の前方でプレーしたのはガブリエル・バティストゥータとマルコ・デルヴェッキオ、ヴィンチェンツォ・モンテッラだった。トッティは主に相手陣内で、特に相手のゴールエリアの手前(トレクアルティと呼ばれるゾーン)で積極的、かつ、有効にプレーに関わった。シーズンを通じて、トッティが攻撃の司令塔としてボールにタッチした回数は1942回、1試合平均にすると64回という数字だった。
2トップの背後でプレーしたトッティと最も多くのパスをやり取りした選手はヴァンサン・カンデラとカフーだった。特にカンデラからトッティにフィードされたパスの数は何と419本。2位のカフーのパス数(211本)のほぼ倍にあたる数値である。カンデラからトッティへのパスがローマのホットラインだったことがよくわかる。さらに、ボールをキープしてから、トッティがすぐ前方のターゲットを探すと思いきや、実はトッティが最も多くパスを出しているのもカンデラであったのだ。カンデラからのパスを受けたトッティがひとまずボールを返すというシーンを想像していただけるだろうか。トッティ、カンデラにカフーを加えた中盤のパスルートこそ、00−01シーズンの攻撃の基本線だった。3人で繋いだパスを、最終的に前線にフィードするのもトッティの仕事だった。そして、トッティからのパスをバティストゥータが20本のゴールに変えた。この20ゴールがスクデット獲得に大きく貢献したと言えるのだ。
トッティに419回ものパスをフィードしたカンデラ、211回のパスをフィードしたカフー。さらに、中盤の底から121本のパスをフィードしたクリスティアーノ・ザネッティ、ここまではパスルートとして普通のパターンである。だが、センターバックのザーゴが何と162本のパスを、さらに、ワルター・サムエルが112本のパスをフィードしている事実を見逃してはならない。スクデットを獲得したシーズンのローマは、あくまで背後からパスを繋ぐサッカーをやろうとしていたのだ。そして、そのパスワークの中心にいたのがキャプテン、トッティだったのである。トッティはトレクアルティスタとしてパスワークの中心となったが、持ち前の得点能力も遺憾なく発揮している。この年、トッティはシュートを108本放っている。そのうち枠内シュートが47本。そして、相手ネットを揺らしたのが13本だった。 |
| 00
- 01 |
02 - 03 |
| ▼ チームの記録 ▼ |
| 68 |
ゴール数 |
55 |
| 655 |
シュート数 |
554 |
| ▼ トッティの記録 ▼ |
| 1942 |
ボールタッチ数 |
1190 |
| 13 |
ゴール数 |
14 |
| 108 |
シュート数 |
112 |
| カンデラ |
419 |
トッティがパスを
受けた回数と相手 |
128 |
カンデラ |
| カフー |
211 |
91 |
カフー |
| ザーゴ |
162 |
86 |
ダクール |
| ザネッティ |
121 |
83 |
エメルソン |
| サムエル |
112 |
62 |
リマ |
| カンデラ |
192 |
トッティがパスを
出した回数と相手 |
65 |
カンデラ |
| カフー |
152 |
62 |
カフー |
| デルヴェッキオ |
89 |
62 |
ダクール |
| トンマージ |
88 |
60 |
エメルソン |
| バティストゥータ |
83 |
49 |
モンテッラ |
|