文●ルイジ・ロニョーニ text by Luigi ROGNONI
写真●マウリツィオ・ボルサーリ photo by Maurizio BORSARI
ウディネーゼで活躍するロベルト・カルロス・ソサは、アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の町、リビエラ出身、この1月で26歳になったばかりの、身長189cmの大型センターフォワードである。お世辞にも、華麗なプレーをするとは言い難い。巧みなボールさばきを見せるわけでもない。彼を応援すべきウディネーゼのティフォージでさえ、かつてはその重たい動きとテクニックのなさに辟易して、喝采どころかブーイングを浴びせていたくらいなのだ。

しかし、ソサは中途半端なプレーはしない。恵まれた身体から放たれるヘディングは強烈そのもの。時には、びっくりするようなアクロバティックなプレーも見せる。実際、彼のゴールは、まるで天から降ってきたように唐突である。イタリア初年度の98−99シーズンは、29試合に出場し11ゴール。2年目の昨シーズンは30試合で6ゴール。そして今シーズンは、第18節時点で、すでに9ゴールを挙げている。テクニックもなく、華麗なプレーもできないが、ウディネでの2年半の経験によって、戦術的な面で確実に成長を遂げている。彼はここイタリアで、前線で動き回り、攻撃の起点になることを学んだ。つまり、ソサは、もはや味方からのクロスやロングボールを待っているだけの、ただ図体がデカイだけのストライカーではなくなったのだ。ウディネーゼのフロントは辛抱強く彼を見守り続けた。前監督のフランチェスコ・グイドリンは、このアルゼンチンのボンバーの素質に信頼をおいていなかったと言われるが、解任されたのはソサではなくグイドリンのほうだった。現在のソサは、新監督デ・カーニオとともに新たな成長を続けている。

今シーズンのウディネーゼは、開幕当初のロケットスタートの後、徐々に調子を落とし、現在は苦しい戦いを強いられている。選手たちには、明らかに疲労の色が見え、組織としての限界も浮き彫りになってきてしまった。そして、チームの不調にともない、ソサの得点力も落ちてきている。それはソサが、ウディネーゼというチームにとって、純粋な一員になったことの証明でもあるのだが……。

ただ、今シーズン終了後、ソサがスペインに移籍するという噂もある。彼の代理人のホルへ・オラシオ・シテルツピレールも、「オファーには事欠かない。移籍も考えてるよ。ロベルト(ソサ)のようなスペシャリストを欲しがる監督は多いんだ」と発言している。果たして、ソサはビヤホフやアモローゾのようになれるのか。すべては後半戦の活躍次第である。
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