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ソサ(以下S) ―― 特別な目標を定めてはいないんだ。FWなら誰でも思うことだろうけど、決められるだけ決めたい。確かに11ゴールっていう数字は不可能な数字じゃない。ただ、それには“運”も必要だよ。イタリアのディフェンスは、組織立ってる上に、フィジカルも強いから大変なんだ。1試合に1点以上決めることなんて、滅多にできないからね。 去年の4月8日土曜日のことは、もちろん憶えているよね? S ―― どうやって忘れろって言うんだい?(笑) インテル戦で見事なハットトリックを決めたわけだけど、あの日の君は本当にすごかったよ。 S ―― あんなことは滅多にないことだよ。ただ、オレは以前にもハットトリックをやったことがあるんだ。サン・ロレンソ時代に、マウロ・ナーバスが率いてた、ラシン相手にね。だから、インテル戦のハットトリックはオレにとって2度目の“幸運”だったのさ。あのインテル戦の夜は、ウディネーゼにとってすべてがうまくいったんだよ。きっと、幸運の女神がそうなることを望んでいたんじゃないかな。もちろん、オレにとっても、最高の夜だった。クリアボールのこぼれ球、GKがファンブルしたボール、ルーズボールの奪い合い……すべてがオレたちに味方したんだ。逆にインテルにとっては、最悪の夜だっただろうね。まあ、サッカーなんて、そんなもんだよ。 あの試合以降、君に対する批判も少なくなったような気がするんだけど? S ―― それはどうかな。時と場合によるね。ただ確かに、あの試合の3ゴールによって、オレがへディングだけがとりえのFWじゃないってことは証明できたんじゃないかな。3ゴールとも足で決めたからね。やっぱり、FWに対する評価は、ゴールがすべてだよ。ちゃんと決めればカンピオーネ、ミスをすれば“でくのぼう”という具合にね。 FWへのそういった評価の仕方については? あまりにも安易すぎるとは思わない? S ―― それは、イタリアに限ったことじゃないよ。サッカーにおける“決まりごと”みたいなものだね。もっとも、オレは点を取れなくても、ある程度は平静でいられるんだ。ゴール以外でもチームに貢献できてると思ってるからね。それに、オレには休める場所もある。それはもちろん、家族だよ。女房のガブリエラや娘のモニカは、ゴール数でオレを評価したりはしないからね(笑)。それと、オレは内気で無口なタイプだから、時にはそういったオレの沈黙のせいで誤解を招いてしまうこともあるんだ。例えば昨シーズン、オレは新聞記者たちとまったく話さない時期があったんだけど、別に挑発的な態度を取っていたというわけじゃないんだよ。ただ、静かにしていたかっただけなんだ。 今日も、スーツの下に、家族の写真がプリントされた例のTシャツを着てるのかい? S ―― ああ、着てるよ。娘の写真が入ったシャツはアウェーの時に着て、女房と娘が一緒にプリントされてるほうはホームの試合の時に着るようにしてるんだ。いつも家族を近くに感じてたいからね。 |
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