いろいろなことを我慢してでも
何か1つをやり続けられる
“情熱”こそが才能なんだよ
ストライカーに必要なものは何かな? |
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S ―― それは……
言葉ではうまく説明できないけど、ゴールの匂いを嗅ぎわける嗅覚みたいなものかな。
要するに、天性のものだということ?
S ―― 天性の素質も、若くて経験がない時には必要かもしれないな。でも、さらにいい仕事をするためには、経験を積んでいくしかないんだ。才能の話をする時、人はすぐにその基準をテクニックに置きがちだけど、オレの考えとしては、いろいろなことを我慢してでも何か1つをやり続けられる“情熱”こそが才能なんだよ。情熱っていうのは、誰かに教えてもらうもんじゃないだろう? 生まれつき持ってるかどうかなんだ。もし、それを持ってなければ、少しでも嫌な事があるとすぐに挫けちゃうんだよ。それと比べて、テクニックは練習で身につけることができるんだ。というより、オレたちサッカー選手にとっては、身につけなきゃいけないものさ。
なるほどね。
ところでロベルト、君にとって、サッカーにおける、最初の師匠は誰だったんだい?
S ―― ロベルト・バッジョ。
えっ、なんだって?
S ―― 違うんだよ(笑)、あのバッジョじゃないんだ。オレの最初の師匠であるロベルト・バッジョというのは、有名なFWとして活躍したクラウディオ・バッジョのお父さんで、オレが所属していたサンロレンソ・デ・アルマグロのユースチームで監督をしていた人なんだよ。彼には、本当にいろいろと世話になった。忍耐強く、オレに基本的なテクニックを教えてくれたんだ。それから、最初にオレに目をつけてくれたのは、今はヒムナシア・ラ・プラータの監督をやってるカルロス・ティモテオ・グリグオルさ。この2人には、本当に感謝してるよ。
君はずっとセンターフォワードだったの?
S ―― 昔から、ゴールを決めるのは好きだったけど、実は、最初はGKをやらされていたんだ。小さい頃から背が高かったし、飛び出しなんかも得意だったよ(笑)。だけど、オレの親父が、ラウールって言うんだけど、「FWをやれ」って言ったんだ。「おまえはGKに向いてないから」ってね。 |