文●マッテオ・マラーニ 
Text by Matteo MARANI
写真●グエリン・スポルティーヴォ 
Photo by GUERIN SPORTIVO

デ・ロッシ、カカー、ジラルディーノ、カラッチョロ……。
セリエAに新しい風を送り込む才能ある若者たちについて、
イタリアのサッカー評論家に意見を聞かせてもらった。

 「人は、永遠なるバッジョ、永遠なるゾラのみにて生きるにあらず」

 ここにきてようやく、イタリアサッカー界は新たな素材を発掘し、世に送り出し始めた。80年以降に生まれた若者が、今、監督の評価を受け、気まぐれなファンの拍手を浴び、批評家の称賛を仰ぐに至っている。

 ステファン・アッピアー、アントニオ・カッサーノ、エムレ・ベロゾグル、クリスティアン・キヴ、オバフェミ・マーティンス。そして、強烈なパワーでゴールを量産するアドリアーノ。彼らのような新たなスターがセリエAに続々と現れている。今シーズン序盤戦の“ニューウエーブの旗頭”は、何と言っても、ローマのMFダニエレ・デ・ロッシだろう。昨シーズン、わずか4試合に出場したのみで、実績がゼロに等しいオスティア・マーレ出身の金髪の若者が、セリエAに新風を送り込んでいるのだ。

 デ・ロッシを称賛する声は絶えない。イングランドでの放浪の旅を終え、ミラノでの生活をエンジョイ中のジャンルーカ・ヴィアッリは、「彼のプレーを見ているとぞくぞくしてくる。勇気あるプレーが印象的だ」と感想を述べている。ジャンニ・リヴェーラも、「今後、最高のプレーヤーになる可能性を秘めている」と手放しで称賛している。U−21代表で彼を指導するクラウディオ・ジェンティーレ、ローマで彼の面倒を見るカピターノ、フランチェスコ・トッティも、デ・ロッシへの賛辞を惜しまない。

 現役時代はインテルとナポリでMFとしてプレーし、代表でも40試合以上に出場、インテルでザッケローニのアドバイザーとして活躍すると予想されている(現在は解説者)サルヴァトーレ・バーニは、デ・ロッシに関して次のように語っている。

 「ダニエレは“素晴らしい”の一言に尽きるよ。彼がイタリア人だということも実にいいね。今すぐフル代表に加わってプレーしてもいいくらいだ。ローマというビッグクラブで十分に活躍しているということは、A代表でもやって行けるということだからね。彼は強い精神力と卓越したテクニックを持っているし、性格も良い。この先、彼が道に迷うとは思えないね。今後も順調に伸びていくはずだよ。U−23で他に期待できる選手? サンプのモリス・カロッツィエリなんか面白いんじゃないかな。ここに来てすごく伸びていると思うよ」
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