文●アドリアーノ・バッコーニ
Text by Adriano BACCONI
写真●大友良行、グエリン・スポルティーヴォ
Photo by Yoshiyuki OHTOMO/GUERIN SPORTIVO

インテルはクリスティアン・ヴィエリの爆発を心待ちにし、ユヴェントスはアレッサンドロ・デル・ピエロの完全復活を願っている。そしてミランとローマは……この2チームに関しては、FWの不調はさほど気にならないようだ。フィリッポ・インザーギとヴィンチェンツォ・モンテッラ抜きでも十分に勝てる方法を見出しているのだから。

フランチェスコ・トッティを除く2002年W杯の舞台に立ったFWの選手たちがスランプに陥っている。身体面でも心理面でも、そして技術面でも、アッズーリの主力となるべきボンバーたちは、少なくともリーグ戦においては不振のどん底にある。4人の不振は、アッズーリの指揮官にとって極めて深刻な問題である。ジョヴァンニ・トラパットーニはおそらくチェコ戦前日までは、「ポルトガルではトッティのパートナーとして誰を据えるか?」と考え悩み、眠れぬ夜を過ごしていたに違いない。

アッズーリの攻撃陣を代表すべき4人のストライカーは、いずれもケガとの戦いと無縁ではない。負傷が原因で戦列を離れ、リハビリに予想以上の時間を要した選手、あるいは長期にわたる戦線離脱のせいでその存在を忘れ去られそうな選手さえいる。EURO2004本大会まであと3カ月だと言うのに、我らがボンバーたちは未だ完全に目覚めていない状態なのである。