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セリエBでは興味深い現象が起きている。 1トップを任された選手がストライカーとして大きく成長するという事実だ。 例えば、イアコーニ監督率いるペスカーラ。 このチームは4−2−3−1を採用しており、1トップを務めるのは若きカライオ(22歳)である。 トリノの下部組織で育った左利きのストライカーは、1人で最前線に立つことでめざましい成長を遂げた。 セリエBで初の指揮を執るサレルニターナのピオリ監督は、4−3−2−1を採用。 前線に身体能力のあるアルバニア人FWボグダニを起用し、その背後にセカンドアタッカータイプの2人を据え、まずまずの成績を残している。 変わったケースとしてはヴェネツィアとフィオレンティーナが挙げられる。 ヴェネツィアのグレグッチ監督、フィオレンティーナのモンドニコ監督は、マスコミ用には4−3−2−1と発表しているのだが、トップ下の2枠にFWを本職とする選手を起用しているのだ。 そのため、実質上は3トップと言っても過言ではない。 その反対がゼマン監督だ。 彼が率いるアヴェッリーノは4−3−3と表記されているが、3トップの一角として登録されているカッパレッラは本来FWの選手ではないし、かつてミラン、ラツィオ、そしてイタリア代表でもプレーしたストロッパもFWではない。 「これは、3トップと呼べるものなのか?」という問いに対し、ゼマンはこう答えている。 「前線に3人というのは、何もFWが3人という意味ではない」 下部リーグ(セリエB、セリエC)では、セリエA以上に1トップが目立つ。 セリエBの首位アタランタを率いるマンドルリーニ監督は、4−3−3と称する布陣を敷いている。 だが、前線の3人のうち正真正銘のFWと言えるのはパッツィーニだけ(以前はブダンがこの役を務めていた)。 右サイドのガウティエリはいわばウイングプレーヤー、左サイドのピナルディはトレクアルティスタである。 セリエA昇格に向け着実に勝ち点を積み重ねているパレルモも、基本は1トップ。 第24節直後に解任されるまで、S・バルディーニ監督は前任者のグイドリン同様、トーニ1人を前線に残したサッカーを展開していた。 セリエC1のアレッツォは、ソンマ監督を迎えた今シーズン、独特な布陣で成功を収めている。 前線には軽快さとスピードをイメージさせるアッブルスカートを据え、その背後に点取り屋でもあるセラフィーニを置いているのだ。 ダストリ監督率いるルメッツァーノの考え方もこれと同様である。 インテルの下部組織で育ったシニガーリアが快調にゴールを量産している。 現在、セリエC1グループAの得点王は、アッブルスカート、セラフィーニ、シニガーリアの3人の争いとなっている。 まさに、1トップ隆盛の時代と言えよう。 ストリンガーラ監督の3−4−3が機能せず、セリエC1グループAの下位に低迷していたスペーツィアは、アレッサンドリーニが指揮を執り、4−4−1−1の布陣で戦い始めた途端に勝ち始め、現在ではセリエB昇格が可能なポジションまで上りつめた。 スピードのあるセンターフォワード、ヴェロネーゼの背後に、左利きのトレクアルティスタ、アレッシを据えたことが功を奏したと言える。 一方、3トップで戦うパドヴァは未だ上昇気流に乗りきれていない。 大物監督、ウリヴィエリを招聘したが、ルメッツァーネに敗れて意気消沈した。 3トップは下部リーグでも苦戦を強いられているのだ。 |
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