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| サン・マリーノのマッシモ・モルジャ監督。 3−3−2−2システムは今、大きな注目を浴びている |
| 文●マルコ・ズニーノ Text by Marco ZUNINO |
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「1トップにしたって何も問題はない。 ミランの監督をやらない限り、思ったようなシステムを採用できるさ」 普通の監督なら、堂々とこう言えるだろう。 一方で、言いたい放題のミランの会長ベルルスコーニはこう言ってのけた。 「ミランの監督を務める男が1トップなんて弱気な采配をしては困る。 そんな采配をする人間にミランを任せるつもりはない」 親愛なるベルルスコーニよ、ならば言わせてもらおう。 あなたが“スペクタクルなサッカーのお手本”としているアリゴ・サッキのサッカーを、あなたは明確に記憶しているのか?
サッキはミランに数多くの栄光をもたらした監督である。 だが、セリエAの頂点に立ったことは1度しかない。 その87−88シーズン、ミランが採用していたのは1トップの布陣だった。 当時、FWを本職としていたのはヴィルディスただ1人。 右サイドのかなり前目にフリット、左サイドにドナドーニが起用されていたが、フリットにしてもドナドーニにしても、いわゆるFWが本職の選手ではない。 基本的にはMFの選手である。 あの時のミランのサッカーは、後に世界に名を馳せた“サッキの4−4−2”とは遠くかけ離れたスタイルだったのだ。
今日、1トップの布陣で戦う監督はセリエAからセリエCに至るまでかなりの数に及ぶ。 そして、そのほとんどがスペクタクルなサッカーで観客を魅了すると同時に、好成績を残している。 この事実は驚き以外の何物でもない。 成功例をいくつか見てみよう。
まずは、スパッレッティ監督が率いるウディネーゼだ。 昨年の12月、ウディネーゼは敵地サン・シーロでミランに土をつけた。 あの試合、ミランのアンチェロッティ監督はF・インザーギとトマソンに2トップを組ませ、カカーをトップ下に置いた。 一方、スパッレッティは、セリエAデビューを果たしたばかりのファーヴァを最前線に据え、彼の背後(トップ下)にヨルゲンセンとムンタリを起用した。 “1トップに2人のトップ下”、アンチェロッティ監督が好む“シェフチェンコの1トップにカカー、ルイ・コスタのトップ下”のパターンを真似たかのように、トップ下に2人の選手を配置したのだ。 スパッレッティは3−4−3システムを採用している。 だが、これはあくまで表記上のみであって、3トップと見なされている3人(ファーヴァ、ヨルゲンセン、ヤンクロフスキ)は、ファーヴァ以外がFWを本職とするプレーヤーではない。 ヨルゲンセンはトレクアルティスタ(トップ下)、もしくは左サイドMFである。 右サイドのヤンクロフスキは祖国チェコ代表では左のウイングバックをやっている選手であり、FWとはかけ離れた存在だ。 要するに、一言で3トップと言ってもその本質には大きな違いがあるのである。
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