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| 文●アンドレア・マラグーティ Text by Andrea MALAGUTI |
昨年5月28日、マンチェスターで行われたチャンピオンズリーグ決勝戦は、まさにイタリア人の、イタリア人による、イタリア人のためのゲームだった。ミランvsユヴェントスというイタリアの名門同士の対決はPK戦までもつれ、最終的にビッグイヤーを天に掲げたのはミランのキャプテン、パオロ・マルディーニだった。おそらく、イタリアのサッカーファンにとって、あのマンチェスターでの一夜は一種のフェスタであったに違いない。昨シーズンのチャンピオンズリーグでは、この2チームの他にもインテルが準決勝へ進出。イタリアにとって昨シーズンの大会はまさに至福のイベント、最高の大会だったのである。 イタリアサッカー界の祝宴から1年近くが経った。早いもので、今シーズンのチャンピオンズリーグもすでに4強が出揃っている。昨シーズンと違うのは、その4チームの中にイタリア勢が見当たらないということだ。わずか10カ月の間に状況は大きく変化してしまったのである。 イタリア勢で最後まで残っていたのは、ディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨んでいたミランだった。ただ、そのミランも準々決勝でスペインのデポルティーボ・ラ・コルーニャにまさかの逆転負けを喫した。ちなみに、昨シーズン準優勝のユヴェントスも決勝トーナメント1回戦でデポルティーボ・ラ・コルーニャに敗れ去っている。インテル、ラツィオの残り2チームは、いずれもグループリーグ敗退。“イタリア年”となった昨シーズンとは対照的に、今シーズンはイタリア勢にとって非常に厳しい大会となってしまった。 いったい、今シーズンのイタリア勢に何が起こったのだろうか? おそらく“崩壊”の理由は一つではない。と言うより、敗退した4チームそれぞれに個々の理由がある。まずは、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだミランのケースから検証してみよう。 |
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