「(母の故郷)ソマリアに一度は行ってみたいな」と、顔に泥を塗りおどけるリヴェラーニ
文●マッテオ・ダッラ・ヴィーテ text by Matteo DALLA VITE
写真●ブリグーリオ、オメガ photo by BRIGUGLIO/OMEGA
リヴェラーニには夢がある。

「去年の夏、ボルニオのキャンプ地でカールトン・マイヤース(バスケット・イタリア代表の黒人)と知り合ったんだ。僕の夢は彼のようになることなんだ。できれば、アッズーリのシャツを身に付ける有色プレーヤーになりたいんだよ」

ファビオ・リヴェラーニは現在25歳、ペルージャのプレーメイカー(ボランチ)である。パスポート偽造問題で赤恥をさらけだしている選手が多い中、泥まみれの顔でプレーする男である。「ガードを下げてはいけないと思うんだ。ただ、風刺の精神は忘れないようにしているよ。その点、この写真は結構気に入っているんだ。この泥にまみれたね。母はソマリア出身で、ハリマという名前なんだ。父はイタリア人で、僕が15歳の時に死んだんだよ。何故そんなことを言うのかって? 僕の姿を見るたびに汚い言葉で野次る連中に、僕がイタリア人であること、それも純粋なイタリア人であるということに対し、これっぽっちの良識というか、それを認める勇気が存在しないのかって言いたいだけなんだ。僕のように肌の黒い人間は、女性や子供たちまでも人種差別の迫害を受けているんだ。みんな同じ人間なんだよ。みんな同じ……」

もちろん、人類は平等である。

「そういう側面も存在する。でも、そうではない部分もあるんだ。要するに愚かな人間もいれば、賢い人間もいるということさ」
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