本誌記事 WebCALCiO 2002

ナカムラがレッジーナへ入団して3年目となる今シーズン。新たに指揮を執ることとなったワルテル・マッツァーリは、日本からやって来たカンピオーネに全幅の信頼を寄せた。そして、ナカムラ自身もその期待に応え、本来のパフォーマンスを披露している。

レッジーナの監督に就任した指揮官たちは、一様にナカムラのサッカー選手としての実力を評価する。しかし、1年目のデ・カーニオだけはやや控えめな評価を下していた。もっとも、彼が苦言を呈したのは、ナカムラのフィジカル面の物足りなさであって、テクニックのことではなかったのだが……。

ともあれ、ナカムラは今後、チームにとってさらに重要な存在になっていくはずだ。アマラントのバンディエラ(旗頭、リーダー)として君臨する可能性は大きい。ただし、彼が本当の意味でアマラントのリーダーになっていくためには、1シーズンを通じてコンスタントに力を出す“継続性”が求められるだろう。また、強引にでも得点を狙おうとする“積極性”も必要だ。

レッジーナのティフォージは、ナカムラに対して大きな愛情を抱いている。だからこそ、彼に対して常に最高のパフォーマンスを期待してしまうのだろう。ナカムラがピッチ上で少しでも疲れた様子、遠慮、ためらいを見せたなら、時として容赦なく不満を爆発させる(第23節シエナ戦でナカムラに対してブーイングが起こった)。

昨シーズン、チームとティフォージの間にちょっとした騒動が起きた。当時、カモレーゼ率いるレッジーナが不調に陥っていたのだが、これに業を煮やした一部のティフォージが、サンタガタの練習場に乱入したのだ。「ティフォージの暴走」と、メディアはこの騒動を大々的に取り上げたが、実際はそれほど大げさなことではなかった。彼らは、開けっ放しになっていた練習場脇の出入り口からグラウンドに侵入した。しかし、暴力沙汰は一切なく、レッジーナ首脳陣に抗議のメッセージを伝えるための行動であり、ガードマンの監視下で起こったことだったのである。カモレーゼや選手たちからの話に納得した彼らは、その後、おとしなく観客席から練習を見守っている。レッジーナのティフォージは、時に小さな愚行を働くこともあるが、それは愛情の表れであり、チームを鼓舞するための行為なのである。

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